ロジクールは8月19日、「ERGO K860 エルゴノミックスプリットキーボード」を発売する。同社のオンラインストアの他、首都圏を中心とする一部の家電量販店で販売される予定で、税込み直販価格は1万6940円だ。
ロジクールの「ERGO(エルゴ)シリーズ」は、その名の通りエルゴノミックス(人間工学)に基づいて開発された商品に付けられるブランドだ。ERGO K860は、同社初のエルゴノミックスキーボードとなる。
他のERGOデバイスと同様に、ERGO K860は専門家チームがコンセプトを決めてた上で、見た目や質感に検討を重ね、手作りで試作をして、実際に検証を重ねるというプロセスを経て開発されているという。そのコンセプトは「波に浮かんでいるようなリラックス感」で、開発中のプロジェクトネームは「Honolulu(ホノルル)」だったそうだ。
ERGO K860はキーボードの中央付近がハの字上に分離している。具体的には「6」「T」「G」「B」キーと「7」「Y」「H」「B」キーを境としてハの字になっている。他社製品で例えると、Microsoftの「Sculpt Ergonomic Keyboard」や「Natural Ergonomic Keyboard 4000」と似た形状である。
手首を自然に伸ばせることに配慮したパームレストは、本体と一体化している。立ったままPCを操作する人が増えていることに配慮して、チルトスタンドはパームレスト側に付いている。傾斜は「マイナス4度」「マイナス7度」の2段階で調整可能だ。
キーの傾斜やレイアウトは、手首の無理な“ひねり”を極力なくすように配慮されている。具体的な数値で表すと、ロジクールのパームレストのないキーボードと比べて、ひねりを25%軽減できるという。ひねりを軽減したことに伴い、僧帽筋の筋活動も21%軽減できたそうだ。
ERGO K860は、ロジクール独自の「Unifying USBレシーバー」またはBluetooth 4.2でワイヤレス接続して利用する。マルチペアリングにも対応しており、最大3台のデバイスを登録可能だ。
接続先のデバイスは、キーボード上のスイッチ(キー)で簡単に切り替えられる。キー印字は、WindowsとMac(macOS)双方での利用を想定したものとなっている。電源は単4型乾電池2本で、最長24カ月間利用可能だ。
本体サイズは約456(幅)×233(奥行き)×48(高さ)mmで、重量は約1160gとなる。キーストロークは約1.8mmを確保している。
AmazonではERGO K860の単品の他、ERGOブランドの「ERGO M575」「MX ERGO MXTB1s」(ここまでエルゴノミックストラックボール)や、「MX Vertical」(エルゴノミックスマウス)とのセット販売も実施する。気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
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