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» 2021年07月20日 12時00分 公開

“Fnキー修行”の必要なし! カーソルキーのある60%キーボード「Cooler Master SK622」を試す(1/2 ページ)

最近ゲーミングキーボードで流行している「60%レイアウト」はコンパクトなことがメリットだが、方向キーがFnキーとのコンビネーションとなることが多く、どうしても慣れないという人もいるだろう。そんな中、Cooler Masterが発売した60%キーボード「SK622」は、独立した方向キーを備えている。早速試してみよう。

[作倉瑞歩,ITmedia]

 ここのところさまざまなメーカーから「60%キーボード」が発売されている。何が「60%」なのかといえば、フットプリント設置面積がフルサイズキーボードの60%程度というところから来ている。テンキーを省き、ファンクションキーや方向(矢印)キーなどを「Fnキー」とのコンビネーションとして削減することで、ボディーをコンパクト化していることが特徴だ。

 持ち運びが簡単ということもあり、家とは違う場所に行ってゲームを遊ぶときにも重宝するため、ゲーマーを中心に人気を集めている。しかし、この60%キーボードは机上のスペースに困っているテレワーカー(在宅勤務者)の福音ともなりうる。筆者も机上スペース確保の観点から60%キーボードに興味を持ち、「Razer Huntsman Mini」「Corsair K65 RGB MINI」を試してきた。

 しかし両者共に問題点がある。方向キーがないのだ。先述の通り多くの60%キーボードでは、方向キーはFnキーと組み合わせて使うことになる。これがかなりの慣れを必要とする。今年(2021年)の1月から2台の60%キーボードをレビューしてきたが、どうしても慣れない部分がある。

 例えば、文章の作成中に特定の単語を複数回コピー&ペーストするシーンだ。Shiftキーを押しながら矢印でコピー範囲を選択してから、Ctrlキーを押しながらCキーを押してコピーをする。その後、カーソルを移動してCtrlキーを押しながらVキーを押してペーストする。この一連の操作を頭で“考えながら”やらないとできないのだ。

 やっぱり方向キーが必要だなあ――そう思っていた所、Cooler Master(クーラーマスター)の60%キーボード「SK622」が目に入った。なぜか。そこに方向キーがあるからだ。これなら、方向キー問題は解決やん。税込みの実売価格は1万6000円前後である。

 ただ、このSK622にはもう1つの「難関」がある。キーがUS(米国英語)配列なのだ。以前レビューした2モデルは日本語配列モデルが用意されているが、実際の60%キーボードは、多くがUS配列となっている。普段からUSキーボードを使っている人やヘビーゲーマーからすれば、さまつな違いかもしれない。しかし、長年日本語配列のキーボードを使っている筆者にとっては、「かぎかっこ」キーや「@(アットマーク)」キーの位置など、細かい違いが重大なのである。

 でも「使うならUSキーボードですよ、やっぱり!」とか言うと“通っぽい”し、かっこいいやん、何となく。そんなしょうもない理由もあり、USキーボードへの習熟を兼ねて、SK622を試してみることにした。

SK622 Cooler MasterのSK622。ボディーカラーはホワイトとブラックから選べる。本文にもある通り、キーはUS配列のみとなる

しっかりとしたストロークを確保しつつも薄型化 ワイヤレス利用も可

 SK622は、それまで使っていたRazer Huntsman Miniの代わりに使うことにした。

 本体には、USB Type-A to Cケーブルとキーリムーバーが付属する。ケーブルが付属することからも分かる通り、ケーブルは着脱できる。このSK622は単なる「ケーブル着脱式」キーボードではないのだが、詳しくは後述する。

 ボディーサイズは約293(幅)×103(奥行き)×30.28(高さ)mmだ。1段式のチルトスタンドも備えており、立てると高さは43.03mmになる。

 筆者は普段アームレストを使っている。そのせいか、チルトを起こさないとやっぱり打ちづらい。だが、個人的にはこのスタンドは高めに感じる。チルトスタンドの中に小さいスタンドがあれば、もう一段下げて使いやすくできたと思った。

SK622 本体に付属するケーブルとキーリムーバー
SK622 キーボードの背面。ケーブル用のUSB Type-Cポートが用意されている
SK622 キーボードの底面には、1段式のチルトスタンドがある

 SK622は、Cooler Masterが“ロープロファイルスタイル”とが呼ぶ作りとなっており。基部からキーまでの高さがかなり低め(薄め)となっている。ただし、キーピッチは実測で約90mm程度、キーストロークは約2.5mm程度を確保している。薄型ではあるものの、打ちごたえはしっかりとしたものだ。

 赤軸スイッチを採用していることもあり、キーのタッチ感はかなり軽い。素早く入力しても反応が早く、キー入力をしっかりと捉えてくれる。キーの形状は中央部に向かってくぼみが設けられており、指の腹と絶妙な形でフィットする。キーボードの縦方向が全体的にへこんでいることと相まって、打ちやすい。

 この手のキーボードのスペースキーは、中央が盛り上がるように造形されているものが多いのに対し、SK622のスペースキーは他のキーと同様にややカーブがかかった造形となっている。こちらも、親指の腹にピッタリとフィットするのがよい。

SK622 キーピッチは約19mm
SK622 キーボード正面から。全体的にくぼんだ形状となっている
SK622 キースイッチは赤軸を採用している
SK622 チルトスタンドを立ててから右側面から見る。筆者としてはチルトを2段階にして、もう少し緩い角度も設定できるとなおよかった

 デバイスとの接続は、USBケーブルに加えてBluetoothによるワイヤレスにも対応する。そのため、Windows PCやMacだけではなく、Android端末、iPhoneやiPadでも便利に使える。設定プロファイルは3つまで保持できるので、複数デバイスでの使い回しも問題ない。

 バッテリーは充電式のものを内蔵しており、USBケーブルを介して充電できる。RGBライティングに対応しているせいか、容量は4000mAh(2000mAh×2)と大きめだ。

SK622 左側面にはBluetoothスイッチが配置されている
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