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» 2021年07月28日 12時00分 公開

B&O初のハイエンドゲーミングヘッドフォン「Beoplay Portal」を試す(1/3 ページ)

Bang & Olufsen(バング&オルフセン)が同社初のゲーミングヘッドフォン「Beoplay Portal」を投入した。サウンドクオリティーや使い勝手はどうなのか、実機で試してみた。

[作倉瑞歩,ITmedia]

 Bang & Olufsen(バング&オルフセン、以下、B&O)と言えば、オーディオマニアなら知らない人はいないだろう。1925年に設立されたオーディオブランドで、デンマークにその本部を構えている。最近はアウトドア用のBluetoothスピーカーやワイヤレスイヤフォン、インイヤーヘッドフォンなども販売しており、意外と身近なところの製品もリリースしている。

 そんなB&Oが、初のゲーミングヘッドフォンを発売した。その名は「Beoplay Portal」で、同社のヘッドフォンシリーズである「Beoplay」の名前が使われている。しかもBluetooth接続の他、2.4GHz帯でXbox Series X|Sへの接続にネイティブ対応する。ゲーミングヘッドフォンとして随分と本格的ということで、その実力を試してみた。

 ただし今回はXbox Series X|Sを用意できなかったので、「Xbox ワイヤレス アダプター for Windows 10」を使ってWindows 10搭載PCで検証した。

Beoplay Portal バング&オルフセンジャパンから発売された「Beoplay Portal」のパッケージ。写真のBlack Anthraciteに加え、Grey MistとNavyの3色が用意される

高級感のある落ち着いたデザイン

 まずはスペックから見ていこう。Beoplay Portalのサイズは約167.3(幅)×92.6(奥行き)×178.7(高さ)mmで、ケーブルを省いた重量は約282gと軽い。耳を全部覆うオーバーヘッド型だが、強く押さえつけられる感覚もなく、しっかりとホールドしてくれる装着感だ。ネオジウム磁石を使った直径40mmのエレクトロダイナミックドライバーは、20〜2万2000Hzまでの再生に対応する。インピーダンスは24Ω±15%で、感度は95dB@1kHz/1mWだ。

Beoplay Portal ダミーヘッドに装着したところ。ホールド感のある着け心地だ
Beoplay Portal 直径40mmのエレクトロダイナミックドライバーを採用する

 イヤーカップは、耳当て部がレザータイプの作りで柔らかくもしっかりと密着してくれる。内部にはRとLの文字があるので、どちら向きに装着すればいいのか分かりやすい。B&Oのロゴが配置された金属部は、ここをダブルタップすると、Xboxとのダイレクト接続ではマイクのミュート、Bluetooth接続では音楽の再生や停止、電話の着信応答が可能だ。

Beoplay Portal イヤーカップにはロゴがあしらわれ、タッチ操作に対応する
Beoplay Portal 内側にRとLの文字がある。2台まで同時接続可能なマルチポイント機能、Google Fast PairやMicrosoft Swift Pairにも対応する

 またカップサイドにはタッチバーが用意されており、右側は音量の上げ/下げ、左側はアクティブノイズキャンセリング(ANC)/外音を取り込む透過モードの調整ができるようになっている(左はアプリ経由で割り当てを変えられる)。音量の上げ/下げは便利で、最初こそ触る位置に戸惑うものの、使い慣れてくると親指でぐりぐりなでれば調節できるので便利だ。

 Beoplay Portalの右イヤーカップに電源スイッチがあり、これを押すと電源が入って自動的に接続される。有線接続と無線接続に対応し、有線接続は付属のUSB Type-C→Type Aケーブルの他、3.5mm端子のケーブルを使う。有線接続でも電源を入れないとヘッドフォンは使えない。USBケーブルを差すと充電でき、3時間で満充電となる。

Beoplay Portal 右のイヤーカップにUSB Type-C端子、3.5mm端子、電源ボタン、音量調節のスライドバーが並ぶ
Beoplay Portal 左イヤーカップにANC/透過モード調整スライドバー、Xbox接続ボタンが用意される
Beoplay Portal ヘッドバンドは圧力を軽減するオフセットパッドが採用され、内側に竹繊維を使用し通気性と耐久性に配慮する
Beoplay Portal 3.5mmのオーディオケーブル(約1.25m)と、USB Type-C→Type Aケーブル(約1.8m)が付属する

バーチャルブームアームでボイスチャットもクリアー

 無線にはBluetooth 5.1と2.4GHz帯を利用してXbox Series X|SとXbox Oneへのワイヤレス接続(以下、Xboxワイヤレス)がある。Bluetoothでの接続では、SBCとAAC、aptX Adaptiveのコーデックに対応する。aptX Adaptiveでつながる機器を持っていれば、ハイレゾ音源を聞くことも可能だ。筆者の持っているスマートフォン「Xperia 10 II」はLDACとaptX Adaptiveに対応しており、Beoplay Portalを使ってハイレゾサウンドを楽しめた。

 Xboxワイヤレスだが、Xbox Series X|Sなどのゲーム機本体に加え、冒頭に述べたXbox ワイヤレスアダプター for Windows 10でも利用できる。連続再生時間だが、Xboxワイヤレス+ANCで最長12時間、luetooth+ANCで最長24時間、Bluetoothのみで最長60時間となっている。

 ちなみにWindows 10はaptXに対応しているので、aptX Adaptiveとは後方互換で高音質なサウンドを楽しめるが、Windows 10側もBeoplay Portal側も、どの接続方法でつながっているのかが分からない。このため接続方法を知りたい場合は、インジケーターなどで表示に対応しているデバイスを使うしかない。このあたりはなんとかならないものかと思う。ただaptX Adaptiveには対応していないので、ハイレゾクラスの音を聞きたければ、aptX HDなどに対応したBluetoothトランスミッターを使おう。

 Bluetoothで接続した際は、「Beoplay Hand-Free AG Audio」がデフォルトに設定されてしまうこともあり、これを利用している場合は“超”が付くほど音が悪くなる。このため音質がひどい場合は、コントロールパネルの「サウンド」から、「再生」の項目を確認し、「Beoplay Portal Stereo」を規定のデバイスに選んでおこう。

 また両イヤーカップには音声用とANC専用のMEMSマイクが内蔵され、ビームフォーミング技術を生かすことでアーム先に配置されたマイクを使わなくても、明瞭に声を伝えられるという。実際に試してみたが声はクリアーに聞こえ、ゲーム内のチャットやビデオ会議も不安なくできる。マイクアームがあるとヘッドフォンを置くときに邪魔になりがちなので、これはよい点だろう。

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