In-game enhancementsと呼ばれる機能では、GameVisualでFPSゲームの照準をサポートする「十字線」、30/40/50/60秒をカウントする「タイマー」、数字とグラフで現在のフレームレートを表示する「FPSカウンター」、画面中央の一部映像を拡大する「スナイパー」機能を利用できる。項目の選択はスティックで行い、解除はOSDメニューの非表示ボタンで行う。
GameVisualは、映像の表示色などをすばやく変えられる機能だ。風景画像向けの「シーンモード」(Scenery)、シャープネスと彩度を上げて映像を鮮明にする「RTS/RPG」、MOBAゲームなどで使われる相手のアウトラインやHPバーの赤色のみに色味を付ける「MOBA」など、7種の表示モードを選択できる。
GUNDAM EDITIONでは追加で「色」(color)メニューから自分で調整する「ユーザーモード」を選択し、好みの色バランスを設定可能だ。
両製品ともVESAの規格「Adaptive-Sync」に対応し、NVIDIAの「G-SYNC Compatible」も設定可能だが、これとASUS独自のブラー除去機能「ELMB」(Extreme Low Motion Blur)を併用した「ELMB Sync」を利用することで、映像のチラつきやブレ、残像を強く抑制してくれる。
ELMBは映像を表示する間に黒い画面を挿入することで、液晶をストロボのように表示→非表示→表示……と動作させてブラーを除去する。単体では120Hz以上の固定リフレッシュレートでのみ動作するが、G-SYNCを併用したELMB Syncは可変リフレッシュレートでも動作する。
NVIDIAのGeForceシリーズ利用時に有効化できるが、「Adaptive VSync」(GeForce GTX 600番台以降対応)でもGPUが100Hz/120Hz表示に対応していれば、ELMBとAdaptive VSyncを併用してELMB Syncに近い機能を使える。ただし画面が暗くなるため、使う環境に応じて輝度を上げよう。
しかし、GUNDAM EDITIONではリフレッシュレート170Hzの状態だとELMB Syncを利用できなくなる。ZAKU II EDITIONでは利用可能なため、機能をフルに使えないのは少々もどかしい。また、両製品ともELMB Syncの利用時はディスプレイの応答速度を早める「OD」とHDR機能が使えなくなる。
ZAKU II EDITIONでは、映像の輪郭を検知して縁取りを行う「VividPixel」機能を搭載する。0〜100の範囲で設定でき、強めに設定すると映像そのものの見栄えは落ちるが、暗い場所などで敵を認識しやすくなる。
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