一方のZAKU II EDITIONの外観で1つ疑問に思ったのが、「特設サイトのキービジュアルは『シャア専用ザクII』なのに、ディスプレイ本体の色は赤と黒」という部分だ。「シャア・アズナブル」のメインカラーといえば、本製品のような赤よりまぶしいピンクやサーモンピンクに近い色が思い出される。バンダイスピリッツが販売するプラモデルシリーズ「HGUC 1/144」で2020年に発売した「シャア専用ザクII」でも、多少色味を濃くしながらも色味の強いピンク色は健在だ。
これに対して、ビビッドな紅と黒で機体を塗った設定があるキャラクターが、ガンダムシリーズの外伝「機動戦士ガンダムモビルスーツバリエーション」(MSV)などで描かれる「ジョニー・ライデン」(ジオン軍のキシリア・ザビ直属の大隊「キマイラ隊」所属)という人物だ。「赤」というキーワードから2人を混同してしまうことはしばしばあるが、もしや本製品もそうなのでは? と邪推してしまう。
普段、ディスプレイを使用していて目に入る前面は、全て黒で統一されている。目にかかる負担への配慮だろうか。裏側のスタンドや、スタンドと本体の接続部にはシャア専用ザクIIの胴体装甲の色に近い黒めの赤で成形されたパーツがある。スタンドの天板はGUNDAM EDITIONが連邦軍仕様だったのに対して、こちらはASUSの「TUF Gaming」のロゴがある。
本体背面には装甲の分かれ目を思わせる溝が彫り込まれ、「ジオン公国軍」のマーキングが施されているが、パッケージから取り出した状態ではほぼ無地だ。ザクIIの特徴である「モノアイ」を模したシールと、本体の端に貼り付ける黒いラインシールが付属しており、これを貼り付けて飾る仕様である。
評価機は既に貼り付けられていたが、位置が微妙にズレているのが気になった。このあたりは、GUNDAM EDITIONとは明らかに異なる部分だ。
少々見にくいが、背面インタフェース下にDisplayPortやHDMIの接続端子を表す溝が彫られているのはうれしかった。ディスプレイを手前に倒して配線、といった状況では見にくいものの、背面から見ればどこにどの端子を差せばいいかが分かりやすいからだ。
ボディーサイズはスタンド込みで約615(幅)×215(奥行き)×404〜534(高さ)mmと、GUNDAM EDITIONに比べて省スペースで済む。130mmの範囲での高さ調整に加え、左右各40度のスイベルと、チルト角は−5度から20度で調整可能だ。
時計/反時計回りどちらにも90度ピボットでき、この点はGUNDAM EDITIONより扱いやすく、幅広のデスクに複数のディスプレイを置いて、角度を付けて配置できる。ベゼルは左右が約10mm、上部が約8mm、下部が約20mmで、少し厚めだが単体で使用するぶんには全く問題ないだろう。
GUNDAM EDITIONと同様、液晶ディスプレイからスタンドを外すと100mm四方のVESAマウントが現れ、別途用意したアームで固定できる。スタンド背面下部のカバーを外すと「ケーブル管理スロット」が現れ、ここにケーブルを通してカバーをかぶせることで配線をまとめられる。
次にパッケージ回りを見ていこう。
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