ディスプレイ本体だけでなく、パッケージもコラボ仕様だ。どちらもパッケージ側面をガンダム/ザクIIをイメージさせるカラーで、前面には装甲の分割線を加えてプロポーションを調整し、現代的なアレンジが加えられた両機のビジュアルが描かれている。本体が保証書を兼ねている場合、パッケージを保存しておくことはあるが、そうでなくても持ち続けたいプレミアム感がある。
ただ、ここまでコラボ仕様ならではの魅力を語ってきたが、やはり前面から見ているとファンアイテムを持っている実感が少々薄く思える。
特設サイトで使用されている画像にはハメコミでガンダム/ザクIIのビジュアルが描かれた壁紙があるように表示されているが、特設サイトや製品サポートページ、付属品にも壁紙などは用意されていない。権利関係で難しかったかもしれないが、少々物足りなさを覚える部分ではある。
では、両製品のスペック面を見ていこう。どちらも170Hzのリフレッシュレートを備え、WQHDの解像度といった基本的な性能は共通で、OSDメニューや画面の見え方もほぼ同じだ。
両製品とも液晶はIPS方式で、視野角が上下/左右各178度とさまざまな方向から画面を見ても黒ずんで見えたりせず、画面端も色が変わることなく表示される。HDR10をサポートしており、OSDメニューからASUSが独自に調整した「Gaming HDR」とVESA Display HDR準拠の「Cinema HDR」を選択可能だ。
インタフェースは背面から下に向かって伸びるタイプで、電源の他にHDMI 2.0×2、DisplayPort 1.2×1、3.5mmのイヤフォン端子、USB 3.0ダウンストリーム端子×2/アップストリーム端子×1、ケンジントンロックを備える。ゴムキャップがはめ込まれたUSB Type-A端子もあるが、こちらはファームウェアのアップデートなどに使用する。
GUNDAM EDITIONには、インタフェース部分を隠すためのカバーが用意される。ケーブルをまとめてすっきりした見た目にできるのはいいが、太めのDisplayPortケーブルなどを接続してカバーを固定すると、ケーブルを強く押しつけるような形になるため、コネクターへの負荷が気になる。
ZAKU II EDITIONはカバーがなく、先述の通り端子のそばに端子の形の溝が彫られている。一般的な液晶ディスプレイに近いタイプだ。
両製品とも付属品は共通だ。約1.5mのHDMI/DisplayPortケーブル、約1.7mのUSB 3.0ダウンストリームケーブル、約0.8mの電源ケーブルと約1.7mのケーブルを備えたACアダプターがセットになっている。
背面にあるOSD操作用のスティックは、上下/左右と押し込みの5方向に対応する。スティック下に並ぶボタンは、上から「OSDメニューを閉じる」「GamePlus機能の選択」「GameVisualの変更」「電源ボタン」に割り当てられている。
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