120/144Hz、それ以上の高リフレッシュレートは映像の表示を切り替える回数が多く、映像がなめらかに見えるようになり、対戦ゲーム、特にFPSでの撃ち合いを有利にするゲーミングディスプレイでは必須といえる機能だ。普段の作業においてもマウスカーソルがなめらかに動くため、すばやく動かしても見失いにくくなるメリットがある。
両製品とも「最大リフレッシュレート170Hz」をうたっているが、HDMIでもDisplayPortでも、標準で対応しているのは144Hzまでとなる。それ以上のリフレッシュレートは、DisplayPort 1.2で接続した上でOSDメニューの「ゲーミング」→「オーバークロック」から設定する必要がある。
利用できるリフレッシュレートは150/155/160/165/170Hzだ。公式マニュアルに「オーバークロックにより、スクリーンがちらつく場合があります」と記載されているのだが、実際に170Hzで利用していた際、ほんの一瞬ではあるが何度かちらつきが発生することがあった。
ここからは、実際にゲームで遊んでみよう。
今回は170Hzの高いリフレッシュレートを生かせる「APEX Legends」と、WQHD解像度で高精細な映像を楽しめる「DEATH STRANDING」をプレイした。
APEX Legendsを60Hzと170Hzを切り替えながら2時間半ほど遊び、何度か戦闘もしてみた。このタイトルは、キャラクターが激しく動き大量の弾が飛び交い、ゲームスピードが非常に速いタイトルだ。60Hz程度だと映像が飛ぶことが多く、リフレッシュレートが高いほど映像がなめらかに表示されるのでアイテムや相手を見失いにくく、遠くで相手同士が戦っていたときの弾道も認識しやすかった。
至近距離で戦うこともあり、熟練した相手は激しく動いて弾を回避したり、攻撃しやすい位置取りのためにチームで攻撃したりするが、170Hzではこういった動きをかなり把握しやすかった。WQHD解像度で映像が細かく表示されることもあり、リフレッシュレートと解像度は高い方がうれしく感じる。
DEATH STRANDINGは映画のワンシーンを遊んでいるような演出が多いタイトルで、高解像度のディスプレイで遊んでいると、細部まできれいに描画されるため、没入感も高くなる。リフレッシュレートも240Hzまで対応しており、十分な性能のPCを使えばなめらかで高精細な映像を楽しめる。
高精細、高リフレッシュレートに加え、GamePlusを併用するのも有効だ。例えば、通常移動時に照準マークが出ない「Escape from Tarkov」や「ARMA」シリーズなどで「十字線」を表示させたり、「スナイパー」で適度にズームすると照準器をのぞく状態で、さらに精密な攻撃ができるだろう。
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