ビジネス適性も高いアスペクト比16:10の16型液晶を搭載したASUSの薄型高性能ゲーミングノートPCを試す(4/4 ページ)

» 2021年09月30日 06時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 動作音については、Turboモードでは低負荷時からファンの音が耳障りだ。高速で回る場面が多いとファンの寿命にも影響するので、常用するのは現実的ではないだろう。パフォーマンスモードでは低負荷時は静かだが、やはり高負荷時はゲーミングノートPCとしてもやや大きい部類の音がする。空調で室温は25度程度を維持してテストしたが、薄型のフォームファクターだけにあまり放熱に余裕はないという印象だ。

 温度については、WASDキーやパームレストの温度は比較的低く抑えられているが、それでも全体的に高めの温度ではある。冬場ならば単体でも問題はなさそうだが、暖かい部屋で快適に利用するには別途外部のノートPCクーラーがあった方が良いだろう。

ROG Zephyrus M16 GU603HR FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマーク(2560×1440ピクセル)の終了直前に、FLIR ONEで撮影したサーモグラフィー画面(室温25度)。ヒンジ部を中心に全体に高めの発熱があるが、WASDキー周辺は平均38.7度、パームレストは平均33.8度とゲーム中によく手が触れる部分は、比較的低い発熱に抑えられている。Turboモードでも温度の分布、温度自体もパフォーマンスモードとほぼ変わらないが、ファンの音はより大きかった

幅広い用途に活躍できる高性能薄型ノートPC

 評価機となる最上位モデル(GU603HR-I7R3070EC)の価格は、同社の直販ストアで26万9800円だ(税込み、以下同様)。スペックが異なる下位モデルも用意され、GPUをGeForce RTX 3060(グラフィックスメモリは6GB)である以外は評価機と共通のスペックを持つモデル(GU603HM-I7R3060EC)は、23万9800円になっている。

 高解像度で色再現性も高いアスペクト比16:10の液晶ディスプレイは、ビジネスやクリエイティブ用途とも相性が良く、キーボードやインタフェースの構成もゲーミング特化というよりは汎用(はんよう)性の高い装備で、テレワークやオンライン授業、HDRやハイレゾコンテンツの鑑賞、写真編集やビデオ編集などにも活躍できる製品だ。ゲーミングを含めた幅広い用途に活用できる持ち運び可能な高性能ノートPCを探している人にとっては、有力な選択肢となるだろう。

ROG Zephyrus M16 GU603HR
前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー