8コア16スレッドRyzen 9とRadeon RX6800M搭載の「AMD Advantage」ノートPCを試すオールAMDのゲーミングノートPC(1/5 ページ)

» 2021年08月06日 11時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

 ASUS JAPANから登場した「ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY」は、AMDの最新GPU「AMD Radeon RX 6800M」を搭載した15.6型ゲーミングノートPCだ。CPUもAMDのRyzen 9 5900HXで、AMDがプレミアムなゲーミングノートPCの基準としてうたう「AMD Advantage」に準拠する。ラインアップはCPUにRyzen 9 5900Xを搭載した1モデル(G513QY-R9RX6800)となるが、製品を入手したのでレビューしていこう。

ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY ASUS JAPANの「ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY」は、Ryzen 9 5900HXと最新GPU「AMD Radeon RX 6800M」を搭載した15.6型ゲーミングノートPCだ
ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY キーボード面にはROGの細かいプリントがなされているなど、細部にも抜かりはない

快適なゲーミング体験ができることを示す「AMD Advantage」

 本製品は、AMDが提唱するフレームワークのAMD Advantageに準拠するモデルだ。AMDによれば、日本初のAMD Advantage対応製品だという。

 AMD Advantageは、Intelがモバイル向けでうたう「Intel Evoプラットフォーム」のAMDゲーミングノートPC版といったところで、ゲームの性能、ディスプレイの描画速度や表示品質、静粛性や発熱、起動速度なども含め、トータルでプレミアムなゲーミング体験ができることを示すものとなっている。

 つまり、CPUとGPUが高性能というだけにとどまらず、ディスプレイやストレージ、キーボードなどを含め、システム全体レベルでゲーミング向けのこだわりが行き届いているということだ。早速、その内容を見ていこう。

ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY AMD Advantage対応をうたうには、画面輝度が300ニト以上の有機ELまたはIPS方式であること、FreeSync Premiumのサポート、キーボード面の温度などについても厳しい条件が設定されている

所有欲を刺激するクールなデザイン

 ボディーは、現行のROG Strix Gシリーズを継承する。BMW DesignworksのDNAを受け継ぐインパクトのあるシャープで左右非対称なフォルム、こだわりのディテールが印象的だ。ゲーミングノートPCの中でもひときわ洗練されており、所有欲を刺激する要素といえるだろう。

 具体的なサイズは、約354.9(幅)×259.9(奥行き)×22.69〜27.2(厚さ)mm、重量は約2.4kgだ。ROG Strix Gシリーズの2020年モデルから狭額縁化をさらに進め、画面占有率87%を達成し、従来比で約7%のフットプリントを削減している形だ。

 90Whのバッテリーを内蔵しており、公称のバッテリー駆動時間は約11.8時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)となっている。

ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY 天板はアルミニウム合金を採用し、ROGのシンボルもLEDで光る。反対側にはドットパターンがレーザー刻印されている
ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY ボディーサイズは、約354.9(幅)×259.9(奥行き)×22.69〜27.2(高さ)mmで、公称値の称重量は約2.4kgだ
ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY ヒンジ奥のキャップはマグネット式で着脱が可能だ。標準のレッドの他、トランスルーセントブラック、ブラックシルバーのキャップが付属しており、好みに応じて付け替えることができる
ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY ACアダプターは280W仕様で、実測重量はケーブル込みで約1kgある。持ち運ぶ際には少し覚悟がいる
ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY 吸気のエアフローを作るためのラバー部分など、底面も細部までこだわりの意匠だ。手前側にはステレオスピーカを備えている

 次に、内部システムをチェックしよう。

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