CPUにはAMDのノートPC向けでフラッグシップとなる8コア16スレッドのRyzen 9 5900HX、GPUにも同じくAMDのノートPC向け最新の最上位GPUであるRadeon RX 6800M(グラフィックスメモリは12GB)を搭載する。
Radeon RX 6800Mは、2021年6月に発表されたAMDの最新GPUで、「2560×1440ピクセルにおける最高のゲーム体験」をターゲットに開発されている。性能的にはGeForce RTX 3070 Laptopあたりが競合となる。
メモリは16GB(8GB×2)、ストレージはPCI Express 3.0 x4インタフェースのSDDを1TB搭載する。このあたりはゲーミング向けとしてはごく標準的な装備だ。
CPUに6フェーズ、GPUには10フェーズの高耐久電源回路を実装している。液体金属グリス、ベイパーチャンバーを採用した冷却システムを導入するとともに、CPUについては、ブーストのリミッター(TPP)も通常のRyzen 9搭載のStrix Gシリーズより10W高い90Wに設定し、より高いブーストクロックを長く維持できるようにしているという。そのためスペック表には「Ryzen 9 5900HX(Overclocked)」と表記され、液晶ディスプレイ下部にステッカーも貼られている。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LANとWi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5.1を標準で装備する。
USB端子はUSB 3.2 Gen 1のType-Aが3基、USB 3.2 Gen 2のType-Cを1基搭載する。Type-Cは、DisplayPort Alternate Mode(DisplayPort 1.4)でのディスプレイ出力、USB Power Delivery(PD)もサポートするが、USB PDについては100Wのアダプターのみの対応とされている。
また、ディスプレイ出力としてはHDMI 2.0bも装備している。Type-C(DisplayPort Alternate Mode)でもDisplayPort 1.4での出力が可能なので、HDMI、Type-Cどちらでも4K/60Hzでのディスプレイ出力が行える。
内容的には悪くないが、ほとんどの端子を背面に装備しており、側面からアクセスできるのは左側面の2基のUSB Type-Aとヘッドフォン/マイク兼用端子のみだ。個人的には、USB Type-Cが側面からアクセスできない点はやや不便に感じる。もっとも、Type-Cは外付けディスプレイ接続用、外付けディスプレイにUSBハブがあるような状況ではマイナスにはならないだろう。
多くのROGシリーズと同様、本製品もWebカメラは非搭載だ。ゲームでもそれ以外でも今や必須の装備といえるだけに残念なところではある。Webカメラは数千円から買えるので据え置きのみで利用するなら、それほどネガティブな要素ではないが、外付けしないとカメラが使えないため、ノートPCならではの機動力は失われてしまう。
続いて、キーワードや液晶ディスプレイ回りを見ていく。
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