細かい点ですが、ACアダプターはLenovoやNECパーソナルコンピュータのノートPCでよく見られる角形端子で、最大出力65Wと大きくて古い外観になりました。輝度を最大にしても消費電力は14W程度ですし、他社の16型の4K液タブはスマホの充電器程度のACアダプターで済んでいる場合もあり、このサイズのものが必要だったのかは疑問が残ります。
旧型はコンパクトな45Wで、USB PDなので市販の充電器などを代用にして運搬時に荷物を減らすことができました。ここも小さく後退と言えるでしょう。
スタンドや接続仕様の変化、ACアダプターのサイズアップだけでなく、厚みや質量も若干増えています。全体として、旧型の運搬しやすさは後退し、新型ではデスクから動かさずにじっくり使う用途に集中して設計されていると思います。
本機は、旧型を何年か使ってきてそろそろくたびれてきたな、という人も検討する機種です。そこで考えるのが、手元のワコムリンクで組んだ環境にさっと差し替えて使えるのかという点ですね。
まず前提として、ワコムは新型Cintiq Pro 16でワコムリンクの各シリーズが使えるとは言っていません。当然、動作保証もされていません。その上で、手元の2台のPCで試した結果はこうなりました。
先述の通り、新型のUSB Type-CポートはUSB PDの機能はなくなっているので、1ポート接続の夢は絶たれていますが、ゴツいHDMIケーブルを我慢できない人は、自己責任で迂回(うかい)できる可能性があると覚えておくとよいでしょう。
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