4万円台で買える「Wacom One 液晶ペンタブレット13」をプロ目線でチェックしたこれはワコムの"塩おにぎり"だ(1/4 ページ)

» 2020年01月21日 12時00分 公開
[refeiaITmedia]

 こんにちは! refeiaです。

 先日、ワコムがいきなり約4万円(ワコムストア価格で税込み4万2900円、2月1日以降は4万6750円)の液晶ペンタブレットを発表しました。「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」です。最近発売されたCintiq 16同22が非常に堅実な出来だったので、ついに13型が来たか! しかも安い! とびっくりした方も多いと思います。しかし、13インチのこの液晶ペンタブレットには「Cintiq」の名前はついていません。これは一体……何者!? ちょっとのぞき込んでいきましょう。

Wacom One 新機軸の「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」

そして引き継がれるシンプルな“塩おにぎり”

 さて、Wacom One 液晶ペンタブレット 13ですが……いきなり名前が長くてしんどいので、以後は「One液タブ」と呼びます。One液タブには、実は前身となるような製品がありました。「One by Wacom」です。こちらは以後「One板タブ」と呼びます。

Wacom One こちらは板タブの「One by Wacom」

 One板タブは、スタンダードなIntuosとほとんど同じ性能ながら、ボタンや無線機能などを極力排して、スタンダードIntuosのSmallサイズに近い価格でMediumサイズが買えてしまうという、サブ1万円クラスの板タブとしてかなり有力な製品でした。

 自分も持っていて、講義や講演のような外での用事によく使用していました。シンプルで余計なものがなく、ペンはちゃんと高品質で書き味も良く、Mediumサイズの検知範囲ながら本体がコンパクトで持ち運びやすく、とても気に入っていました。

Wacom One 「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」の本体

 そしてOne液タブです。パッと見ると、シンプルさを突き詰めて買いやすくしながら十分に楽しめる、One板タブの”塩おにぎり”っぽい風情を引き継いでいるように見えますね。期待が高まります。

ワコム以外のペンも使える?

 まずは、One液タブの外観をチェックしていきましょう。デザインは最近のワコムらしい、シンプルかつソリッド志向のデザインながら、背面には明るい色の樹脂を使っていて、親しみやすい印象を受けます。高級感が好きな人も多いですが、自分はこういうのが好きです。また、Cintiq Proと同様の内蔵スタンドで、描きやすい角度で設置できます。

Wacom One スタンドの先にも本体にもゴム足がついていて、グリップが良いです

 そして、今回は地味に分かりやすくてうれしい、替え芯と芯抜き器の配置場所。

Wacom One 替え芯と芯抜き器が、他の機種よりは見つけやすい場所に隠れています

 特徴的なのはペン自体にあります。One液タブは、ワコムブランドではなくPCメーカーなどに提供している電磁気センサーと同じ方式を使用しており、スマホやWindowsタブレットで同社センサー搭載製品のために作られたペンをそのまま使うことができます。詳しくはこちら記事を参照してください。

Wacom One 製図用品でおなじみとなる、STAEDTLERの鉛筆タイプのスタイラスです。使い込むと、他の物にぶつかった所が木の鉛筆と同様に凹んだりして、本物の鉛筆みたいな風合いの変化を楽しめます
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月29日 更新
  1. 2025年のPC業界を振り返る キーワードは「EOS特需」「メモリ逼迫(ひっぱく)」「Snapdragon」 (2025年12月28日)
  2. 購入制限はグラフィックスカードにも――年末のアキバ、厳しさが増す一方で「9800X3D」特価セットが登場 (2025年12月27日)
  3. PCユーザー必見の2025年ベストバイ ポータブル電源「EcoFlow DELTA 3」を“最強のUPS”として導入した理由 (2025年12月27日)
  4. マウスコンピューターがPC全製品の受注を停止 法人向けPC「Mouse Pro」も購入不可能に 販売再開は2026年1月5日から順次 (2025年12月26日)
  5. 年内最後のプレビュー版「Windows 11」が公開される/Microsoft、BitLockerの暗号処理を高速化する「ハードウェアアクセラレーテッドBitLocker」発表 (2025年12月28日)
  6. 8K撮影と優れた暗所性能を両立した「Insta360 Ace Pro 2」が20%オフの5万1800円に (2025年12月26日)
  7. 貝殻デザインを採用したかわいいマウス「エレコム SHELLPHA M-SH30BBSKWH」が約2000円で買える (2025年12月26日)
  8. さらばWindows 10、ようこそ“画面付き”パーツ 古参も新規もアキバに集った2025年を振り返る (2025年12月26日)
  9. 「買うならお早めに」が悲痛な叫びに変わった年末 猛暑の後に“価格高騰”の寒波が襲った2025年PCパーツ街 (2025年12月25日)
  10. そのアプリ、本当に安全ですか? スマホ新法で解禁された「外部ストア」と「独自決済」に潜むリスク (2025年12月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー