4万円台で買える「Wacom One 液晶ペンタブレット13」をプロ目線でチェックしたこれはワコムの"塩おにぎり"だ(2/4 ページ)

» 2020年01月21日 12時00分 公開
[refeiaITmedia]

見た目と機能はどう?

 ケーブルはいわゆる三つ又タイプですが、PCとACアダプターが必ずしも近くないことを配慮して、やや変則的なケーブルの出方になっています。また、ACアダプターはUSBタイプなので、実際にはACアダプターを使用しないでPCから電源を取ることもできます。この接続の仕方は動作保証されませんし、電源供給能力が低いUSB端子を使うと正常に動作しない場合もありますが、うまくいけばコンセントを1つ占有せずに済みます。

Wacom One 電源をPCのUSB端子から取ってしまっても普通に動いてくれたりします

 液タブ側のコネクターには、USB Type-C端子が採用されています。ただし、Cintiq ProのようにPCのType-C端子から直接接続できるとはマニュアルに書かれておらず、実際に接続することはできませんでした。あくまで専用端子がUSB Type-Cの形をしていると理解するのが良いでしょう。

 また、このツマミの形状のおかげで抜き差しがしやすく、サッと出して接続して、サッと片づける、という運用がとてもしやすく、他社の同クラス製品のようにボディーの横出しでもないので邪魔にもなりにくいです。

fWacom One 端子の形状はUSB Type-Cですが、逆向きには刺せない構造になっています

 ペンは一見すると、Intuosで慣れ親しんだ細身の消しゴムなしペンですが、サイドボタンが2個ではなく1個です。これは、ペン長押し方式の右クリックをイライラせずに使える人以外は、サイドボタンに右クリックを割り当てざるを得ず、事実上カスタマイズ不能です。

Wacom One 一見ボタン全体が押せそうですが、下側がヒンジになっているので上側しか押せません

 ワコムのドライバは、オンスクリーンメニューやキーボードマクロを登録することでどんどん作業を効率化できるのが美点ですが、ペンのサイドボタンがカスタマイズできないと、その機能が生殺しになってしまいます。非常にもったいないですが、カジュアル機として割り切るしかない部分でしょう。

Wacom Oneの性能は?

 次に性能を見ていきましょう。

 まず問題なかった項目、遅延とジッターはサラッと流します。

Wacom One ペンを深く傾けたら微かにジッターが出ましたが、実用上問題になることはないと思います

 表示も基本的にスタンダードCintiqに似ていて、おかしな発色もなく、概ね標準的なディスプレイとして使いやすいものだと思います。ただし、最大輝度が仕様値で200カンデラと平均的なディスプレイより暗く、上向きで使う製品なので、天井の照明が明るい部屋では見づらくなる可能性があり、注意しておくとよいでしょう。

 問題は筆圧です。

 まずは下の表を見てください。トリッキーなのが一目瞭然ですね。

Wacom One One液タブと、One板タブのオン荷重を比べています

 オン荷重が5gになるアプリだと、Cintiq Proのデフォルト設定よりも軽いタッチでツルツルと線が出てきます。ところが、オン荷重19gになるアプリでは、同じ感覚で描くと始筆と終筆が思った通りにならなかったり、線が途中で切れたりしてしまいます。

 これは、スタイラスを使うのが初めての人なら「そんなもんかな」で済むかもしれません。ですが、CintiqやIntuos、国外メーカーの比較的最近の液晶タブレットや、Apple Pencilなどにある程度慣れている人ならば、ほとんどの場合に違和感を覚えると思います。実際に過去のテストでも、他社の液晶タブレットのオン荷重はどれも10g以下でした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月20日 更新
  1. Windows 11(24H2/25H2)の新「スタートメニュー」で問題発生 追加/削除したアイコンの反映にタイムラグ (2026年04月17日)
  2. アキバは早くもGWモードに! 20万円購入でゲーミングディスプレイをもらえる大盤振る舞いも (2026年04月18日)
  3. 最新PCサブスクからオンデバイスAI、カラフルなエッジPCまで「情シスの負担を減らす」最前線を見てきた (2026年04月19日)
  4. Googleの「パーソナル インテリジェンス」が日本でも提供開始/Windows 11の初回セットアップ時にOSアップデートがスキップ可能に (2026年04月19日)
  5. ジョブズ氏の帰還からAI時代へ――Appleが描く「パーソナルAI」の未来は原点回帰なのか (2026年04月20日)
  6. 複雑な設定不要で高精度な造形ができる3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」が25%オフの2万9999円に (2026年04月17日)
  7. 「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した (2026年04月16日)
  8. Appleはいかにして「今日のAIやWeb」を予見したのか? “暗黒時代”とも呼ばれた1985〜1996年の光と影 (2026年04月17日)
  9. キングジム、「ポメラ DM250」にクリアパープル筐体採用の特別モデル 500台限定 (2026年04月17日)
  10. IntelがNPU内蔵エントリーCPU「Core シリーズ3」を発表 (2026年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年