さて、ではまとめていきましょう。
このWacom One 液晶ペンタブレット13は、同社の製品の中では圧倒的に低価格で液晶ペンタブレットに入門できる機種です。また、コンパクトさ、片付けの容易さから、運搬しての利用や、ドキュメントへの書き込みなどの一般的なペンオペレーションなどにも適しています。生産性ツールとしても、社外製品のペンを使用したステーショナリー的な楽しみも付加されていて、一層その魅力が増しています。
一方で、イラスト用のデバイスとして見ると、多くの点で正しく作られているとは思いますが、スタンダードIntuosよりもワンランク下のペンとセンサーが使われており、特に軽い筆圧での描き味の自然さでは明らかな妥協が見られます。
上記の筆圧レスポンスや、空気層のあるディスプレイなど、iPadや他社製の安価な液晶タブレットが並み居る鉄火場になっているこのカテゴリーでは、容易ではない立ち位置ですが、デザインや総合的な扱いやすさなど、ワコムのスタンダードラインらしい魅力にあふれた製品でもあります。自身の制作スタイルや、液晶タブレット入門後のステップアップ・プランを考慮しながら検討していくと良いでしょう。
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