外付け水冷2in1 PC「OneXPlayer Super X」の実機を見てきた TDP120Wの“爆速”AIワークステーション(1/3 ページ)

» 2026年02月05日 12時30分 公開
[渡辺まりか,ITmedia]
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 天空は2月3日、中国One-Netbook Technologyの2in1 PC「OneXPlayer Super X」を2月28日に発売すると発表した。外付け水冷ボックスの接続に対応したモデルもあり、水冷対応版は59万8000円、スタンダード版は38万8000円となっている。

 ハイビーム秋葉原本店で報道陣向けに開催された発表会では、天空の代表取締役 山田拓郎社長が本機についてプレゼンテーションを行った他、中国とビデオ通話をつなぎ、One-Netbook Technologyのジャック・ワンCEOが質疑応答に応じた。実機も展示されていたので、その様子を紹介する。

OneXPlayer Super XとOneXPlayer Frost Bay 「OneXPlayer Super X」(写真右)と「OneXPlayer Frost Bay」(写真左)

外付け水冷ボックスとの接続でTDPを120Wに上げられる2in1

 OneXPlayer Super Xは、単体ではタブレットPCとして、専用キーボードを接続すればノートPCとして使えるAMD Ryzen AI Max+ 395プロセッサとAMD Radeon 8060Sグラフィックスを搭載した2in1 PCだ。

 最大の特徴は、別売りの外付け水冷ボックス「OneXPlayer Frost Bay」(以下、Frost Bay)対応モデルがあるところだ。これによりプロセッサのTDP(熱設計電力)をAMD Ryzen AI Max+ 395最大の120Wに設定できるようになり、性能を最大限に引き出せる。

AMD Ryzen AI Max+ 395プロセッサを搭載する AMD Ryzen AI Max+ 395プロセッサを搭載し、水冷ボックスと接続することでその性能を余すところなく引き出せる

 搭載メモリとストレージ容量は、スタンダード版と水冷対応版で異なる。前者ではLPDDR5X-8000 48GB/PCI Express 4.0 x4 1TB、後者ではLPDDR5X-8000 128GB/PCIe 4.0 x4 2TBとなっている。

 どちらのモデルもグラフィックスメモリを最大96GB割り当て可能で、ローカルAIモデルには64GBを割り当てられる。これによりローカルAIの動作がスムーズになる。

仮想メモリ 仮想メモリでゲームもローカルAIもサクサク動く

 ディスプレイは解像度が2880×1800ピクセルで、リフレッシュレートは60Hz/120Hz対応、応答速度は1ms(ミリ秒)以下の14型有機ELパネルを採用する。アスペクト比は16:10、輝度500ニト、コントラスト比100万:1、DCI-P3色域カバー率100%で、4096レベル筆圧のSurface Penによるペン入力にも対応する。

ディスプレイ ディスプレイについての説明
筆圧検知 ペンは4096レベルの筆圧検知に対応する

 付属するマグネット式カバーキーボードはポゴピンで接続する。シザー構造で、キーピッチは約19.6mm、シザースイッチのキーストロークは約1.3mmだ。バックライトを搭載しており、単色またはRGBライトエフェクトに対応する。

カバーキーボード カバーキーボードはポゴピンによる有線接続だ

 本体に搭載する一体型スタンドは、173度まで無段階で倒すことができ、クリエイティブ作業などもサポートする。

スタンド 一体型スタンドは173度まで無段階調整できる

 その他、HARMAN認定サウンドのデュアルスピーカー、指紋認証センサー兼電源ボタン、顔認証対応の約100万画素AIカメラを搭載する。内蔵バッテリーは2万2000mAhで、PCMARK動画再生テストでは12時間14分の駆動時間を記録したという。

サウンド HARMAN認定サウンドのスピーカーを搭載する
巨大なバッテリー 2万2000mAh容量のバッテリーを内蔵する。パススルー給電に対応するので、電源に接続したまま高負荷ゲームを行ったとしてもバッテリー劣化を招きづらい

 インタフェースは、USB4×2基、USB 3.2 Standard-A×1基、3.5mmオーディオジャック×1基、HDMI 2.1出力×1基、DC電源ジャック×1基、microSDメモリーカードスロット×1基、Mini SSDスロット(PCI Express 4.0)×1基で、ワイヤレス機能はWi-Fi 7の無線LANとBluetooth 5.2に対応する。

インタフェース 各種インタフェースを搭載し、拡張性が高い

 本体サイズは約314(幅)×208(奥行き)×12.5(最薄部の高さ)mm、質量はスタンダード版で約1.3kg、水冷版で約1.37kgとなっており、どちらも持ち運びのできるサイズ感だ。

スリム 同じプロセッサを搭載する他機種より薄い
持ち運べる 持ち運べるワークステーションだ
価格 発売時期や価格

 一般的にはタブレットPCとノートPCの2in1に分類されるが、One-Netbookでは“6in1”をうたう。その内訳は「ラップトップモード」「タブレットモード」「デジタルスタイラスペンモード」「エンタメモード」「プレゼンモード」「ゲーミングPCモード」というものだ。

 なお、OneXPlayer Super Xは、これまでのONEXPLAYERシリーズと異なり、ゲームパッド(コントローラー)が付属しないし、装着もできない。前モデルのコントローラー、またはサードパーティー製のものを使うことになる。

 発表会で質疑応答に登場したワン氏は、「OneXPlayer Super Xでは、企画段階から外付け水冷ボックスへの対応を検討していたが、薄型タブレットに水冷式を取り入れるため、試行錯誤して開発に1年を要した。今後も同様の製品を開発していく予定なので、期待してほしい」と語った。

ジャック・ワン氏 One-Netbook Technologyのジャック・ワンCEO
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