今週末、ドスパラ秋葉原本店の入り口には「ビデオカード バルク品 緊急入荷」の立て看板が置かれている。Palit Microsystems製のGeForce RTX 3090/3080/3070 Ti/3070/3060、GTX 1660 Ti/1660 Super/1660搭載グラフィックスカードが、それぞれ保証1年付きのバルク品として入荷したという。
パッケージがないなどの違いはあるが、通常のリテール品と比べて1〜3万円程度安い(RTXシリーズの場合)。購入は1人1点に限り、ドスパラの会員登録を済ませている必要がある。
同店は「グラフィックスカードはまだまだ潤沢からほど遠く、価格も高騰しているので、こういう機会は私たちとしてもうれしいですね。金曜日の時点でバルクのRTX 3090カードを買われた方もいらっしゃいます。ハイスペックなカードをできるだけ価格を抑えて入手したいという需要はずっとありますからね」と話していた。
実際、グラフィックスカードの品薄傾向は他のショップでも緩和されているが、型番単位で見ると依然として品切れが多い。パソコンSHOPアークは「年末にかけて人気ゲームのリリースやメジャーアップデートが行われるので、マシンを強化したいという人は少なくないと思います。万全とは行きませんが、多少は状況が改善したのは良かったと思います」という。
とはいえ、先が見えない状況は変わらない。別のショップは「どんな事情でまた急に品切れが起こるか分からないので、年末年始の商戦に向けて今のうちに入荷できる分は入荷しておこうと思っています。そのスタンスであっても、潤沢とはいえないくらいの状況なんですよね」とカブトの緒を締めていた。
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