既報の通り、11月4日22時に第12世代Core iシリーズ(開発コード名:Alder Lake-S)が売り出された。ラインアップとそれぞれの価格を下記にまとめた(価格は税込み、以下同様)。いずれも、予約販売時と変わらない。
型番 | コア数 | スレッド | 標準クロック | ブーストクロック | PBP | GPU | 価格 |
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Core i9-12900K | 16コア | 24スレッド | 3.2GHz | 最大5.2GHz | 125W | Intel UHD Graphics770 | 8万円弱 |
Core i9-12900KF | 16コア | 24スレッド | 3.2GHz | 最大5.2GHz | 125W | − | 7万7000円弱 |
Core i7-12700K | 12コア | 20スレッド | 3.6GHz | 最大5.0GHz | 125W | Intel UHD Graphics770 | 5万8000円前後 |
Core i7-12700KF | 12コア | 20スレッド | 3.6GHz | 最大5.0GHz | 125W | なし | 5万3000円前後 |
Core i5-12600K | 10コア | 16スレッド | 3.7GHz | 最大4.9GHz | 125W | Intel UHD Graphics770 | 3万9000円前後 |
Core i5-12600KF | 10コア | 16スレッド | 3.7GHz | 最大4.9GHz | 125W | なし | 3万7000円前後 |
CPU自体の評判は各ショップで上々な様子だ。TSUKUMO eX.は「前世代からの進化が大きいですし、ベンチマークの結果を見てもなかなか優秀です。待っていた人の期待に十分応える実力があるでしょう」と語る。
CPU市場で主流となっている、AMDのRyzenに対抗できるポテンシャルがあると評価する声も多い。ただし、やはり供給ペースが課題になりそうだ。あるショップは「優秀ですが第3世代Ryzenを大きく引き離すまでではないので、再入荷を待つよりも潤沢なRyzenを選ぶという流れは止められないのではないでしょうか」と冷静に分析していた。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店でも、「第12世代Core iシリーズが登場した後もRyzenの売れ行きは安定していますね」と語る。
各ショップのIntel向けマザーボード売り場を見ても、旧世代用のスペースの方がはっきりと広い。CPUだけではなく、対応マザーの供給不足もあるためだ。某ショップは「第12世代Core iはカットインではなくフェードインだと思っています」と割り切っていた。
そうした声と歩調を合わせるかのように、Intelが第12世代Core iシリーズにあわせて始めた「ガジェットプレゼンキャンペーン」の期間は2022年1月16日までと長めに設定されている。「2カ月以上もあります。第10世代から対象となるので利用しやすくはありますが、『長い目で見てね』というメッセージにも見えちゃいますよね」(同ショップ)
今週には、Windows 11のDSP版も売り出される。引き続き、年末に向けた自作市場のトレンドを追いかけたい。
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