キングソフトは12月9日、法人向けのクラウドベースのオフィススイート「WPS Cloud Pro」の提供を開始する。また、同社とワウテック(キングソフトのグループ会社)は12月15日から、複数のクラウドベースのビジネスツールをまとめて利用できるサービス「Wonder Cloud Works」の提供を開始する。1ユーザー当たりの月額料金(税込み)は、WPS Cloud Proが330円から、Wonder Cloud Worksが550円からとなる。
WPS Cloud Proは、キングソフトが9月30日から提供している「WPS Docs」の法人向けという位置付けだ。
サービス面におけるWPS Docsとの主な違いは以下の通り。
Wonder Cloud Worksは、ワウテックが提供するビジネスチャットツール「WowTalk(ワウトーク)」、名刺管理ツール「CAMCARD BUSINESS(カムカードビジネス)」と、キングソフトのWPS Cloud Proをアラカルトで利用できるサービスだ。各サービスを同一のユーザーIDで利用し、連携できることが特徴となる。
このサービスはWowTalkを軸に設計されているため、Wowtalkの利用は必須となる。プランはWowtalkにCAMCARD BUSINESSまたはWPS Cloud Proを組み合わせる「2製品プラン」、WowtalkにCAMCARD BUSINESSとWPS Cloud Proの両方を組み合わせる「3製品プラン」が用意されており、1ユーザー当たりの税込み利用料金は以下の通りとなる(最低10ユーザーの利用が必須)。
(※)WowtalkとWPS Cloud Proで対応(CAMCARD BUSINESは非対応)
ワウテックによると、WowTalkは全国で約1万社の導入実績があるという。「あえて社内とのコミュニケーションに閉じている」(担当者)ことから、社外との情報のやりとりに慎重な企業でも導入してもらえているそうだ。
同社とキングソフトでは、既にWowtalkを導入している企業や中小企業を中心にWonder Cloud Worksを訴求していくという。特に中小企業では、手頃な料金を武器に市場を切り開いて行くようだ。
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