20TB HDDがNAS向け&エンタープライズ向けで登場!古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)

» 2021年12月20日 17時30分 公開
[古田雄介ITmedia]

 先週はドライブ類で目立つ新製品が多かった。HDDは単体の最大容量を更新する20TBモデルがSeagateから2モデル登場している。

組み込みHDD需要、夏は16TB、年度末は18TB、来年度は20TB?

 NAS向けの「IronWolf Pro ST20000NE000」と、エンタープライズ向けの「Exos X20 ST20000NM007D」で、価格は7万3000円弱と9万円弱(税込み、以下同様)となる。

 IronWolf Pro ST20000NE000は、年間300TBの作業負荷率制限を満たし、連続データ転送速度は毎秒最大285MBとなる。Exos X20 ST20000NM007Dの作業負荷率制限は550TBで、連続データ転送速度は同様だ。

オリオスペックに入荷した「Exos X20 ST20000NM007D」(左)と「IronWolf Pro ST20000NE000」(右)
IronWolf Pro ST20000NE000 主にNAS向けの「IronWolf Pro ST20000NE000」
Exos X20 ST20000NM007D エンタープライズ向けの「Exos X20 ST20000NM007D」

 最大容量の更新は、Western Digitalから18TBモデル「WD Gold WD181KRYZ」が登場した2020年7月以来となる。

 IronWolf Pro ST20000NE000は複数店に入荷しており、入荷数の少なさもあって週末を待たずに売り切れるショップも見られた。一方のExos X20 ST20000NM007Dは、今後のサーバ組み込み需要などで定番人気になるとみる声もある。

 オリオスペックは「2021年度末までの組み込みは18TB HDDが大人気でした。20TBの本格的な出番は2022年度からになりそうですが、今後の入荷状況次第ですよね。2021年は夏に18TBモデルが全然入ってこなくて、16TBが主力になっていましたから」と話す。

HDD マイニング 2021年4月末頃のHDD価格表(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店で撮影)。大容量HDDが突如品薄となった。

 夏前からHDDマイニングが流行したことで大容量HDDが世界中で突発的に品薄となり、その中でも入手性の高かった16TBが活躍したという。2022年もそうした予想外の動きがあっても不思議ではない。

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