睡眠の深さは仕事のみならず生活のクオリティーにも直結する。最近ではスマートウォッチなどを使って睡眠にまつわるデータを測定することもできるが、体にデバイスを装着したまま就寝するのが苦手な人もいるだろう。
筆者もまさにその1人だったわけだが、その問題をクリアしたのが、今年発売された第2世代の「Google Nest Hub」だ。初代のGoogle Nest Hubとは、外見はほぼ同一で、なおかつ初代でできることはほぼ完全に網羅しているのだが、ベッドの傍に置いて、睡眠のステータスを取得する機能が追加されたのが大きな違いとなる。
具体的には、単に「布団に入った」「布団から出た」というだけでなく、きちんと入眠をしたであろう時間を、本体に内蔵するセンサーを用いて測定してくれる。仕組みが完全にブラックボックスなのは少々気持ちが悪いのは事実だが、夜中に目が覚めてその後なかなか寝付けなかった場合も、それらをきちんと除外して記録してくれるので驚かされる。
何よりよいのは、これらが体に何かセンサー類を身につけることなく、本製品をベッドの傍に置いておくだけで、自動的にデータを取得してくれることだ。筆者は軽い睡眠障害があり、2〜3時間単位の睡眠を繰り返すタイプなのだが、本製品を使うことで、それらの根本的な改善とまでは行かなくとも、トータルで睡眠時間が足りているか、カウントが容易になった。記憶に頼っているとどうしても寝不足になるので、こうした点は実にありがたい。
この睡眠モニター機能は2022年末まで無料、以降は有料化が予定されているが、例え有料になっても使い続けたいと思えるデバイスだ。これら睡眠関連の機能がよくできていることから、初代モデルと入れ替えてデスク上に置くという当初の予定が達成できなかったことが、唯一の誤算と言ってよいだろう。
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