有機ELの2in1 PCで実売10万円切り! 「Vivobook 13 Slate OLED」を試す(2/4 ページ)

» 2021年12月28日 12時00分 公開
[石川ひさよしITmedia]
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着脱式のキーボードユニットを用意 別売のペン操作にも対応

 カメラは2つあり、インカメラは491万画素、アウトカメラは1258万画素となっている。インカメラもなかなか高画素なので、ビデオ会議などでもキレイな映像を得られる。

Vivobook 13 Slate OLED インカメラは491万画素あるので、セルフィーやビデオチャットでも役立つ
Vivobook 13 Slate OLED アウトカメラは中央ではなく、やや左寄りに位置する

 キーボードとスタンド含んだボディーサイズは、約310(幅)×198(奥行き)×17.55(厚さ)mm、重量は約1385g、スレート本体のみでは約785gだ。

 キーボードとスタンドはどちらもマグネットでPC本体に装着される。向きはあるものの特に手順はなく、簡単に取り外せる他、どちらもカバーとしての役割りを果たす。スタンド側はしっかりとカメラ部分に干渉しないデザインだ。スタンドの角度調整は自由に調節できるが、やや硬めなのは強度を持たせるためだろう。

Vivobook 13 Slate OLED 背面のスタンドカバー単体の重量は約281gある。アウトカメラの部分はくりぬかれているのが分かる
Vivobook 13 Slate OLED スタンドの角度調整はロックもなく、自由に角度調整をできる。縦位置での利用を考慮して、右側は切り込みがある

 キーボードは構造上、左右にスペースがあり、その分だけキーピッチが詰まった印象を受けるが、実際に入力した感想としてはそこまで窮屈ではなかった。それよりも日本語84キー仕様で、一部ファンクションキーではFnキー併用もあるが、テキスト入力では一般的なキーボードと同様に快適に扱える。

 薄さに伴うキーストロークの浅さはそれなりにあるが、着脱式キーボードとしてはタイプ感のある方だろう。タッチパッドも広めで、思った以上に実用的なのではないかと感じた。

Vivobook 13 Slate OLED 左右にスペースがあるためやや詰まった感じはあるが(特に「\」キー)、13.3型のサイズなのでそこまで窮屈には感じない。配列はスタンダードで、カーソルキーと通常キーの間も間隔が開けられている。

 別売の専用スタイラスペン「ASUS Pen SA201H」はMPP(Microsoft Pen Protocol)2.0に対応し、太さが約9.5mm、長さも約150mmと鉛筆サイズだ。スタイラスペンというと、収納を優先してスリムな形状をしたものもあるが、メモ書きにはよいとしてお絵かきなどでは書き心地に不満がある。じっくりとお絵かきをするなら本製品のように普段利用する鉛筆やボールペンと感覚が近い方が快適だ。

 収納については、マグネットでPC本体側面にホールドできる。電池はやや入手が難しい単6型のものを利用しているため、大型店や通販で予備を確保しておくのがよいだろう。

Vivobook 13 Slate OLED 別売りのスタイラスペン「ASUS Pen SA201H」は最大4096段階の筆圧検知に対応する。直販のASUS Store価格で税込み8778円だ
Vivobook 13 Slate OLED 単6型乾電池が付属し、1日約2時間の利用で最長12カ月利用可能だ。重量は約20gあり、ペン先は交換できる
Vivobook 13 Slate OLED 13.3型と大きな画面なので、ペンを使えばお絵かきも快適だ

Atom系のプラットフォームが低価格実現のポイント

 さて本製品が、どのようにお手頃価格を実現できたのかについて触れねばなるまい。Vivobook 13 Slate OLEDはCPUにIntel Pentium Silver N6000を採用している。いわゆる低価格ノートPCやWindowsタブレットなどで採用されるAtom系プロセッサだ。ある意味、OLEDパネルとAtom系プロセッサという組み合わせは思い切った選択と言えるだろう。

Vivobook 13 Slate OLED CPUは4コア4スレッドのPentium Silver N6000(1.1GHz〜3.3GHz)を採用する
Vivobook 13 Slate OLED GPU機能もCPUに統合されたIntel UHD Graphicsだ

 Pentium Silver N6000は、4コア4スレッドで定格1.1GHz、バースト時3.3GHzといった仕様になる。同時にAtom系のアーキテクチャを採用している。もちろんAtom系も世代を重ねて高性能化しているが、ベースとして省電力であることや低価格であることにフォーカスしたCPUだ。

 また、Atom系である点でプラットフォームとしてのスペックも低価格ノートPCに準ずる。メモリは上位モデルで8GB、下位モデルで4GBと最小限であり、ストレージも上位モデルはPCI Express 3.0 x2接続の256GBだが、下位モデルはeMMC接続の128GBだ。

 言うまでもないが、お絵かきをメインに検討している場合は上位モデルを選んだ方がよいだろう。お絵かきソフトはメモリを必要とするし、microSDメモリーカードで拡張できるとはいえ、そのデータの保存先としてのストレージ容量も重要だからだ。一方、動画の資料といったコンテンツの消費がメインであるならば、より低価格の下位モデルを選ぶという選択肢もある。

Vivobook 13 Slate OLED 下位モデルのメモリは4GBで、増設なども行えない

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