カメラは2つあり、インカメラは491万画素、アウトカメラは1258万画素となっている。インカメラもなかなか高画素なので、ビデオ会議などでもキレイな映像を得られる。
キーボードとスタンド含んだボディーサイズは、約310(幅)×198(奥行き)×17.55(厚さ)mm、重量は約1385g、スレート本体のみでは約785gだ。
キーボードとスタンドはどちらもマグネットでPC本体に装着される。向きはあるものの特に手順はなく、簡単に取り外せる他、どちらもカバーとしての役割りを果たす。スタンド側はしっかりとカメラ部分に干渉しないデザインだ。スタンドの角度調整は自由に調節できるが、やや硬めなのは強度を持たせるためだろう。
キーボードは構造上、左右にスペースがあり、その分だけキーピッチが詰まった印象を受けるが、実際に入力した感想としてはそこまで窮屈ではなかった。それよりも日本語84キー仕様で、一部ファンクションキーではFnキー併用もあるが、テキスト入力では一般的なキーボードと同様に快適に扱える。
薄さに伴うキーストロークの浅さはそれなりにあるが、着脱式キーボードとしてはタイプ感のある方だろう。タッチパッドも広めで、思った以上に実用的なのではないかと感じた。
別売の専用スタイラスペン「ASUS Pen SA201H」はMPP(Microsoft Pen Protocol)2.0に対応し、太さが約9.5mm、長さも約150mmと鉛筆サイズだ。スタイラスペンというと、収納を優先してスリムな形状をしたものもあるが、メモ書きにはよいとしてお絵かきなどでは書き心地に不満がある。じっくりとお絵かきをするなら本製品のように普段利用する鉛筆やボールペンと感覚が近い方が快適だ。
収納については、マグネットでPC本体側面にホールドできる。電池はやや入手が難しい単6型のものを利用しているため、大型店や通販で予備を確保しておくのがよいだろう。
さて本製品が、どのようにお手頃価格を実現できたのかについて触れねばなるまい。Vivobook 13 Slate OLEDはCPUにIntel Pentium Silver N6000を採用している。いわゆる低価格ノートPCやWindowsタブレットなどで採用されるAtom系プロセッサだ。ある意味、OLEDパネルとAtom系プロセッサという組み合わせは思い切った選択と言えるだろう。
Pentium Silver N6000は、4コア4スレッドで定格1.1GHz、バースト時3.3GHzといった仕様になる。同時にAtom系のアーキテクチャを採用している。もちろんAtom系も世代を重ねて高性能化しているが、ベースとして省電力であることや低価格であることにフォーカスしたCPUだ。
また、Atom系である点でプラットフォームとしてのスペックも低価格ノートPCに準ずる。メモリは上位モデルで8GB、下位モデルで4GBと最小限であり、ストレージも上位モデルはPCI Express 3.0 x2接続の256GBだが、下位モデルはeMMC接続の128GBだ。
言うまでもないが、お絵かきをメインに検討している場合は上位モデルを選んだ方がよいだろう。お絵かきソフトはメモリを必要とするし、microSDメモリーカードで拡張できるとはいえ、そのデータの保存先としてのストレージ容量も重要だからだ。一方、動画の資料といったコンテンツの消費がメインであるならば、より低価格の下位モデルを選ぶという選択肢もある。
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