16型の大画面有機EL搭載ながら2kg切り! 厚さ約19.5mmの「Vivobook Pro 16X OLED」を試す(1/5 ページ)

» 2021年12月02日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

 新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、世界中でデジタル化、オンライン化が進行した。それに伴い、PCの画面を見る時間が大幅に増えており、これからさらに増え続けることが見込まれている。そうなってくると、PCの画面の表示品質、表現力がユーザー体験や生活の質に直結してくる。

 ASUS JAPANはそこに狙いを定め、9シリーズ16機種で27型番もの有機ELディスプレイ搭載ノートPCを一挙に投入した。

 画面以外にも見どころが満載の意欲作がそろったモデルの中から、ここではGeForce RTX 3050 Laptopを GPUを搭載した16型ノートPC「Vivobook Pro 16X OLED」(N7600PC)を取り上げる。ボディーカラーが「クールシルバー」のIntel CPUモデルと、「0°ブラック」のAMDモデルがあるが、評価機はCPUにCore i7-11370Hを搭載したクールシルバーモデル(N7600PC-L2010W)だ。

Vivobook Pro 16X OLED N7600PC デザインや動画編集を行うクリエイターをターゲットとして意識したという「Vivobook Pro 16X OLED」(N7600PC)。同社直販となるASUS Storeの価格は税込み21万9800円だ

アクセントが映えるフルメタルのシルバーボディー

 実機を目にして、まずカッコいい……ストレートにそう思えるビジュアルである。シャープでフラットなフォルム、アルミニウム合金の質感を生かした塗装と仕上げ、ソリッドかつタイトな剛性感、液晶ディスプレイの天面やキーボードのユニークなアクセント、細部まで洗練されたデザインが導入されており、パーフェクトといえる仕上がりだ。

 具体的なボディーサイズは、約360.5(幅)×259(奥行き)×19.5(厚さ)mm、公称重量は約1.94kgだ。大きさ、重さともにそれなりにあるので頻繁に持ち運ぶ用途には向かないが、室内など短距離の移動であれば特に苦にならないだろう。頑丈さについては、開発段階で米軍調達の基準である「MIL-STD-810H」に含まれるテストをクリアしている裏付けもある。

Vivobook Pro 16X OLED N7600PC ボディーカラーは「クールシルバー」と呼ばれる明るいシルバーだ。サンドブラスト加工で上品に仕上がっている。立体加工のロゴプレートはVivobook Pro 14 OLEDよりも繊細で凝ったものとなっている
Vivobook Pro 16X OLED N7600PC 底面の手前側両端にステレオスピーカーを配置する
Vivobook Pro 16X OLED N7600PC ACアダプターの端子は独自形状で、出力は120W仕様だ。実測サイズは約68(幅)×137(奥行き)×24(厚さ)mm、ケーブル込みの実測重量は418gだった
Vivobook Pro 16X OLED N7600PC 評価機には製品コンセプトを表現したステッカーが付属していた
Vivobook Pro 16X OLED N7600PC バッテリーレポートの画面。設計容量は約96Whと大容量だ。公称の駆動時間は約14.2時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)となる
Vivobook Pro 16X OLED N7600PC シルバーベースにマットな仕上げのキートップが映える。Escキーのビビッドなオレンジはひときわ印象的だ
Vivobook Pro 16X OLED N7600PC Enterキー下にもストライプパターンのアクセントがある。透過素材になっており、キーボードバックライト点灯時に光る

キーボードは見た目だけでなく操作性も良好

 パッと見はマットなカラー、オレンジのアクセントのインパクトが強いキーボードだが、打ちやすさやタイピングの感触といった本来の機能の部分でも優れている。

 テンキー付きで数値入力が楽にできるのは、事務用途だけでなくクリエイティブ用途とも相性が良い。パラメーターやタイムラインなど数値で正確に指定したい場面は意外に多い。

 キーピッチは約18.7mmとほぼフルサイズを確保しており、不規則な配置も最小限だ。テンキーの右上にある電源ボタンはキートップとは別の素材でスイッチも完全に別物のため誤って押してしまうようなことはまずない。この電源ボタンにはWindows Hello対応の指紋センサーを一体化しており、PCをロックした状態からサッと触れるだけでログインできる。

 キートップには微妙なへこみ(最大0.2mm)が設けられていて指が置きやすく、安定する。キーストロークは約1.35mmとやや浅めもスイッチの感触は良好でしっかりした押下感があり、カチャカチャとした音も抑えられている。ビジネス用、学習用にもしっかり使えるキーボードといえる。

Vivobook Pro 16X OLED N7600PC キーボードはテンキー付きで数値入力がしやすい。キーピッチは約18.7mm、キーストロークは約1.35mmという仕様だ。キートップには絶妙な凹みがあって指を置きやすく、タイプ感も良い
Vivobook Pro 16X OLED N7600PC Fnキーロックの設定はMyASUSで行える

 続いて、注目の新機能を見ていこう

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