新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、世界中でデジタル化、オンライン化が進行した。それに伴い、PCの画面を見る時間が大幅に増えており、これからさらに増え続けることが見込まれている。そうなってくると、PCの画面の表示品質、表現力がユーザー体験や生活の質に直結してくる。
ASUS JAPANはそこに狙いを定め、9シリーズ16機種で27型番もの有機ELディスプレイ搭載ノートPCを一挙に投入した。
画面以外にも見どころが満載の意欲作がそろったモデルの中から、ここではGeForce RTX 3050 Laptopを GPUを搭載した16型ノートPC「Vivobook Pro 16X OLED」(N7600PC)を取り上げる。ボディーカラーが「クールシルバー」のIntel CPUモデルと、「0°ブラック」のAMDモデルがあるが、評価機はCPUにCore i7-11370Hを搭載したクールシルバーモデル(N7600PC-L2010W)だ。
実機を目にして、まずカッコいい……ストレートにそう思えるビジュアルである。シャープでフラットなフォルム、アルミニウム合金の質感を生かした塗装と仕上げ、ソリッドかつタイトな剛性感、液晶ディスプレイの天面やキーボードのユニークなアクセント、細部まで洗練されたデザインが導入されており、パーフェクトといえる仕上がりだ。
具体的なボディーサイズは、約360.5(幅)×259(奥行き)×19.5(厚さ)mm、公称重量は約1.94kgだ。大きさ、重さともにそれなりにあるので頻繁に持ち運ぶ用途には向かないが、室内など短距離の移動であれば特に苦にならないだろう。頑丈さについては、開発段階で米軍調達の基準である「MIL-STD-810H」に含まれるテストをクリアしている裏付けもある。
パッと見はマットなカラー、オレンジのアクセントのインパクトが強いキーボードだが、打ちやすさやタイピングの感触といった本来の機能の部分でも優れている。
テンキー付きで数値入力が楽にできるのは、事務用途だけでなくクリエイティブ用途とも相性が良い。パラメーターやタイムラインなど数値で正確に指定したい場面は意外に多い。
キーピッチは約18.7mmとほぼフルサイズを確保しており、不規則な配置も最小限だ。テンキーの右上にある電源ボタンはキートップとは別の素材でスイッチも完全に別物のため誤って押してしまうようなことはまずない。この電源ボタンにはWindows Hello対応の指紋センサーを一体化しており、PCをロックした状態からサッと触れるだけでログインできる。
キートップには微妙なへこみ(最大0.2mm)が設けられていて指が置きやすく、安定する。キーストロークは約1.35mmとやや浅めもスイッチの感触は良好でしっかりした押下感があり、カチャカチャとした音も抑えられている。ビジネス用、学習用にもしっかり使えるキーボードといえる。
続いて、注目の新機能を見ていこう
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