Vivobook 13 Slate OLEDは、Atom系CPUのプラットフォームをベースにOLEDパネルを搭載しながら、10万円前後の価格を実現してきた。これは非常に画期的なことだ。今回評価した下位モデルは同社の直販サイトで税込み9万4800円前後と、1つの予算目安である10万円を切っている。
ただし、検証してきた通りストレージにeMMCを採用しており、普段遣いでもレスポンスに若干のラグを感じる。4GBというメインメモリも、現在のWindows 10/11世代で考えると余裕がないギリギリの容量だ。
上位モデルでNVMe SSDを搭載したモデルは、転送速度も速くレスポンスが改善されると思われ、ストレージの容量も256GBとなり、さらにメインメモリも8GBになって余裕が生まれる。256GBになればデータをローカルに置く余裕も生まれ、その点でもレスポンスが向上するだろう。こちらは同10万9800円で、1万5000円ほど価格が上がるものの、PCとして選ぶならばこちらをお勧めしたい。
非常に意欲的な製品ではあるが、万人向けというわけではないだろう。10万円というノートPC/タブレットPCとしてはメインストリームに近い価格だが、Atom系CPUを搭載している点では高価なモデルだ。一般の人でも、特にOLEDパネルの美しさを求めるハイアマチュア、どちらかと言えば写真や映像に携わるプロの人で確認用の端末を欲している場合に適した製品なのではないだろうか。
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