Googleは1月20日から、香港、韓国、台湾においてWindows PC版「Google Play ゲーム(Google Play Games)」のβ(ベータ)テストを開始した。βテストは招待制で、公式サイトから登録した後、招待状が届けば誰でも参加できる。
なお、日本を含むβテストの対象外地域に住んでいるユーザーは、利用可能になった際にメールで通知を受け取るサービスを利用可能だ。
Windows PC版「Google Play ゲーム」のWebサイト。日本語化はされているものの、日本で登録したGoogleアカウントではまだ参加できない
GoogleがYouTubeにアップロードしたβ版の紹介動画
最小要件
Windows PC版Google Play ゲームを利用するには、以下の最小要件を満たすPCが必要となる。
- OS:Windows 10(バージョン2004以降)
- ストレージ:SSD(20GB以上の空き容量が必要)
- CPU:論理コア8基(4コア8スレッドまたは8コア8スレッド)以上
- GPU:ゲーミングクラスのもの(後述)
- メモリ:8GB以上
- その他
- Windowsの管理者アカウントでログインすること
- ハードウェア仮想化(HypervisorまたはHAXM)を有効化すること
Googleのサポート情報によると、「グラフィックスメモリが1GB未満のAMDデバイス」と「Lenovo ThinkPad」は現時点では非対応となっているようだ。
PCに求められるスペックの最低要件
GPUの要件
Windows PC版Google Play ゲームでは、GPUの要件が「ゲーミングクラス」とされている。具体的には、以下のGPUを搭載するPCが必要となる(1月20日時点)。
- NVIDIA
- GeForce GTX 600/700/800/900/10シリーズ
- NVIDIA TITAN Vシリーズ
- GeForce GTX 16シリーズ
- GeForce RTX 20/30シリーズ
- AMD
- Radeon HD 7000シリーズ(7790以上)
- Radeon HD 8000シリーズ(8970/8990)
- Radeon R9 200シリーズ
- Radeon R7/R9 300シリーズ
- Radeon RX 400シリーズ
- Radeon RX 500シリーズ(570以上)
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX VIIシリーズ
- Radeon RX 5000/6000シリーズ
- Intel
対応するGPU(1月20日時点)
現時点では「インスタントゲーム」への対応がメイン
要件を見る限り、PC上に仮想マシンを構築してAndroidゲームを動かすという実装になっているようだ。サーバ上でゲームを実行し、その結果を動画としてストリーミングする、いわゆる「クラウドゲーミング」という手法は取っていない。
そのこともあってか、Googleは端末にインストールせずに楽しめる「Instant Play(Google Play Instant)」に対応するゲームアプリを中心にWindows PCへの対応を進めている。
公式サイトの説明を読む限り、同社は可能な限り多くのAndroidゲームアプリをPC上でプレイできるようにする方針のようである。より多くの「大作」が楽しめるようになることを期待したい。
PC向けGoogle Play ゲームでは、Instant Playに対応するゲームを利用できるようにすることを優先しているようだが、なるべく全てのAndroidゲームアプリに対応させる心づもりも感じられる
最近のスマホゲームには、下手なPC向けゲームよりもグラフィックス(GPU)を駆使しているものもある。そのようなタイトルもPCで楽しめるようになることが期待される
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