13.3型なのに重量は12.9インチiPad Proの約半分! 異次元の軽さが光るモバイルディスプレイを試すモバイルディスプレイの道(1/3 ページ)

» 2022年01月25日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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 リンクスインターナショナルの「Quintokuta 5Z133-V2」は、13.3型のモバイルディスプレイだ。本体重量はわずか約348gと、軽量をアピールするモバイルディスプレイの中でも、突出した軽さが光る製品になっている。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。

Quintokuta 5Z133-V2 13.3型のモバイルディスプレイ「Quintokuta 5Z133-V2」。ボディーサイズは約304.2(幅)×183.1(奥行き)×8.7(厚さ)mmと小柄だ

ボディーサイズがほぼ同じ12.9インチiPad Proの約半分の軽さ

 まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。光沢仕様の画面サイズは13.3型で、画面解像度は1920×1080ピクセル、IPS方式の液晶を採用している。タッチ操作には非対応だ。もともと13.3型といえば非光沢の製品はそれほど多くないのだが、本製品もその例に漏れない。

 ちなみに本製品の従来モデルにあたる「5Z133」は、本製品と違って非光沢仕様となっている。重量など若干の違いはあるが、本製品のギラついた画面が合わないようであれば、そちらをチョイスする手もあるだろう(現時点では併売となっている)。

 最大輝度は230ニトで、応答速度は6ms、コントラスト比は800:1だ。リフレッシュレートは60Hz、視野角については公表されていない。本体にはスピーカーを内蔵する他、3.5mm径のイヤフォンジャックも搭載するなど、音声系の機能は充実している。

 スタンドについては、現行のモバイルディスプレイによくあるカバー兼用タイプだ。本体をぐるっと一周させてマグネットで吸着させ、輸送時にキズや衝撃から本体を守る仕組みである。背面には段差があり、カバーで覆った状態でも下およそ3分の1ほどは露出するので、あくまでも画面保護を目的としたものと考えた方がよい。

Quintokuta 5Z133-V2 本体外観。ロゴもなくシンプルだ
Quintokuta 5Z133-V2 背面。カバーがスタンドを兼ねる構造だ
Quintokuta 5Z133-V2 角度調整はできず、この1段階のみとなる
Quintokuta 5Z133-V2 カバー兼用スタンドを取り外した状態。マグネットで吸着する
Quintokuta 5Z133-V2 カバーを完全に閉じたところ。輸送時はこの状態となる
Quintokuta 5Z133-V2 組み立て方。まずは画面を覆っているカバーを開く
Quintokuta 5Z133-V2 背面にカバーをぐるっと一周させ、上部3分の1で磁力により本体に吸着させる
Quintokuta 5Z133-V2 背面は段差のある構造だ

 接続方法は、miniHDMIとUSB Type-Cの2通りに対応している。付属品については、この2通りの接続方法に対応したケーブルが付属する。電源供給専用のケーブルは付属しておらず、HDMI接続時はUSB Type-Cケーブルを使って給電を行う。

 そして本製品の最大の特徴は、何と言っても実測で347gという軽さだ。カバー兼用スタンド込みだと実測で578gになるとはいえ、軽量をアピールする他社の13.3型モデルは、その多くが本体のみで500gを超えることを考えると、異次元と言っていい軽さだ。

 余談だが、本製品は13.3型ということで、アスペクト比こそ異なるものの12.9インチiPad Proと画面サイズはほぼ同じなのだが、 こちらは公称で約682g(Wi-Fiモデルの場合)と、本製品の約2倍だ。本製品の軽さがいかに突出しているかが分かる。

Quintokuta 5Z133-V2 miniHDMIケーブルとUSB Type-Cケーブル、さらにクリーニングクロスが付属する
Quintokuta 5Z133-V2 左側面にminiHDMIポートと2基のUSB Type-Cポートを備える
Quintokuta 5Z133-V2 右側面にはイヤフォンジャックとジョグダイヤル、戻る(電源ボタン兼用)ボタンを備える
Quintokuta 5Z133-V2 本体のみの重量は実測347gだ
Quintokuta 5Z133-V2 カバー込みでも実測で578gと十分に軽い

 続いて、メニュー画面や接続性などをチェックする。

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