内蔵USBハブ機能で高い拡張性を備えた13.3型モバイルディスプレイ「GDP133FQ-E」を試すモバイルディスプレイの道(1/3 ページ)

» 2021年05月27日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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 恵安の「GDP133FQ-E」は、USB Type-CとHDMIに両対応した13.3型のモバイルディスプレイだ。量子ドット技術の採用により、sRGBカバー率100%、Adobe RGBカバー率97.9%の広色域に対応する他、2基のUSBポートを搭載し、キーボードやマウス、USBメモリなどを接続できるのが特徴だ。

 13.3型のモバイルディスプレイはもともと選択肢もそれほど多くなく、USBハブ機能を搭載するなど付加価値のある本製品は貴重な存在といえる。メーカーから実機を借用したので、レビューをお届けする。

GDP133FQ-E 13.3型モバイルディスプレイ「GDP133FQ-E」。ボディーサイズは約312.9(幅)×196.4(奥行き)×12.5(厚さ)mmだ

スタンドカバーとは別にレザーバッグが付属

 まずは基本的なスペックをチェックしよう。画面サイズは13.3型で、ADSパネルを採用している。画面解像度は1920×1080ピクセルで、視野角は上下/左右ともに170度だ。最大輝度は200ニト、コントラスト比は1000:1で、表示色は1670万色となっている。このあたりの仕様は、モバイルディスプレイとしてはごく一般的だ。応答速度についてはメーカーサイト、マニュアルともに公表されていない。

 正面はロゴもなくすっきりとしたデザインだ。パネルは光沢仕様でぎらつきが目立つが、手の脂は思ったよりも目立たない。ベゼルとの間には段差がなくフラットだが、タッチ操作には非対応だ。

 背面中央にはスピーカーが搭載されている。音はスタンドのちょうど裏側から聞こえてくる格好だ。1W+1Wと出力は低めだが、スピーカーが必須の場合は重宝するだろう。ちなみにスピーカーの利用にはUSB Type-C接続が必須となる。

 スタンドは同種製品にもよくある、マグネットで吸着するカバー兼用の一体型だ。多くの製品ではマグネットが弱く、少し広げただけでパタンと倒れてしまうことも珍しくないが、本製品はかなり大胆に広げても角度を保持できる。微調整程度しかできない製品との大きな違いだ。

GDP133FQ-E 画面サイズは13.3型。ベゼルは段差のないタイプだが、タッチ操作には非対応だ
GDP133FQ-E 背面から見たところ。スタンドはカバー兼用で、上半分が背面にマグネットで吸着する仕様になっている
GDP133FQ-E カバーで画面側を被った状態。ちなみに背面は下半分が露出する形になる
GDP133FQ-E 利用にあたっては、まず画面を覆うカバーを開く
GDP133FQ-E そのまま背後に一周させ、上半分をマグネットで背面に吸着させる
GDP133FQ-E もっとも直立寄りにした状態。実際には、もう少し開いた状態で使うことになるだろう
GDP133FQ-E カバーを最大限開いた状態。これ以上開くと、マグネットで吸着した部分が分離してしまう
GDP133FQ-E 背面の中央付近にスピーカーを内蔵する
GDP133FQ-E 入出力端子は左側面にまとまっている。後述する2基のUSBポートもこちら側にある
GDP133FQ-E 右側面にはメニュー操作用のボタンに加え、イヤフォンジャックも備えている

 重量は公称で約695g(実測は676g)、スタンドカバーを装着した状態で972gと、1kgの大台を切っている。以前紹介したプリンストンの13.3型モデル「PTF-M133T」が544g、ASUS JAPANの14型モデル「ZenScreen MB14AC」が583gだったことを考えると極端に軽いわけではないが、後述するUSBハブ機能など、重量が増えざるを得ない要素がある中では健闘している。

 パッケージには本体とスタンドカバーに加え、HDMIケーブルとUSB Type-Cケーブル、さらに給電用のUSB Type-A→Type-Cケーブルも付属する。スタンドカバーとは別に、レザーバッグが付属するのも利点だ。別途調達すると、これだけで千円程度は変わってくるはずだ。

GDP133FQ-E 重量は実測で676gだ
GDP133FQ-E スタンドカバー込みだと実測で972gだった
GDP133FQ-E 付属品はUSB Type-Cケーブル、HDMIケーブル、USB Type-A→Type-Cケーブルと一般的だ。この他に取扱説明書、さらに後述のレザーバッグもセットになっている
GDP133FQ-E 本体を丸ごと収納できるレザーバッグが付属する。素材はやや薄いが、角からの落下や表面の傷を防止するには有用だ

 続いて、PCに接続してみよう。

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