恵安の「GDP133FQ-E」は、USB Type-CとHDMIに両対応した13.3型のモバイルディスプレイだ。量子ドット技術の採用により、sRGBカバー率100%、Adobe RGBカバー率97.9%の広色域に対応する他、2基のUSBポートを搭載し、キーボードやマウス、USBメモリなどを接続できるのが特徴だ。
13.3型のモバイルディスプレイはもともと選択肢もそれほど多くなく、USBハブ機能を搭載するなど付加価値のある本製品は貴重な存在といえる。メーカーから実機を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本的なスペックをチェックしよう。画面サイズは13.3型で、ADSパネルを採用している。画面解像度は1920×1080ピクセルで、視野角は上下/左右ともに170度だ。最大輝度は200ニト、コントラスト比は1000:1で、表示色は1670万色となっている。このあたりの仕様は、モバイルディスプレイとしてはごく一般的だ。応答速度についてはメーカーサイト、マニュアルともに公表されていない。
正面はロゴもなくすっきりとしたデザインだ。パネルは光沢仕様でぎらつきが目立つが、手の脂は思ったよりも目立たない。ベゼルとの間には段差がなくフラットだが、タッチ操作には非対応だ。
背面中央にはスピーカーが搭載されている。音はスタンドのちょうど裏側から聞こえてくる格好だ。1W+1Wと出力は低めだが、スピーカーが必須の場合は重宝するだろう。ちなみにスピーカーの利用にはUSB Type-C接続が必須となる。
スタンドは同種製品にもよくある、マグネットで吸着するカバー兼用の一体型だ。多くの製品ではマグネットが弱く、少し広げただけでパタンと倒れてしまうことも珍しくないが、本製品はかなり大胆に広げても角度を保持できる。微調整程度しかできない製品との大きな違いだ。
重量は公称で約695g(実測は676g)、スタンドカバーを装着した状態で972gと、1kgの大台を切っている。以前紹介したプリンストンの13.3型モデル「PTF-M133T」が544g、ASUS JAPANの14型モデル「ZenScreen MB14AC」が583gだったことを考えると極端に軽いわけではないが、後述するUSBハブ機能など、重量が増えざるを得ない要素がある中では健闘している。
パッケージには本体とスタンドカバーに加え、HDMIケーブルとUSB Type-Cケーブル、さらに給電用のUSB Type-A→Type-Cケーブルも付属する。スタンドカバーとは別に、レザーバッグが付属するのも利点だ。別途調達すると、これだけで千円程度は変わってくるはずだ。
続いて、PCに接続してみよう。
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