13.3型なのに重量は12.9インチiPad Proの約半分! 異次元の軽さが光るモバイルディスプレイを試すモバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

» 2022年01月25日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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メニューの操作性は良好 ポートはややまぎらわしい

 では実際に使ってみよう。本体の左側面にはminiHDMIポートと、2つのUSB Type-Cポートが搭載されており、このいずれかでPCなどのデバイスと接続する。HDMI接続の際は、給電のためにUSB Type-Cケーブルも用いることになる。

 なお、USB Type-Cポートは2基あるが、片方(上側)が映像と給電の両方に対応し、もう片方(下側)は給電のみ対応と、機能が異なっているので、挿し間違えないようにしたい。ポートの隣に印字されているアイコンは同一なので、ややまぎらわしい印象だ。

Quintokuta 5Z133-V2 デバイスとの接続に使うポートは左側面にまとめられている。これはUSB Type-Cケーブルで接続した状態だ
Quintokuta 5Z133-V2 レノボ・ジャパンの14型ノートPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と並べたところ。ベゼル下部がスリムなこともあり、真横に並べると高さに差ができる
Quintokuta 5Z133-V2 斜め方向から見たところ。視野角は十分に広く、色の変化もない
Quintokuta 5Z133-V2 ノートPCの側面にぴったり付けて並べると、ケーブルのコネクターが干渉しがちだ
Quintokuta 5Z133-V2 ノートPCの背面に並べて対面でのプレゼンなどに利用できる
Quintokuta 5Z133-V2 ベゼル幅は左右および上部ともに約4mmと、かなりスリムな部類に入る

 右側面には、メニューの操作に使うジョグダイヤルに加え、「戻る」の役割を果たす電源ボタンが搭載されている。ジョグダイヤルを押し込んで項目を選択する操作と合わせて、ボタンは実質2つしかないわけだが、項目間の移動はジョグダイヤルを使って行えるので、操作性は無理がなく、使っていてストレスを感じない。

 またOSDメニューを表示しない状態でジョグダイヤルを上下に倒すことで、利用頻度の高いショートカットを呼び出せる。上に倒せば「輝度調整」、下に倒せば「音量調整」といった具合で、わざわざメニューから深い階層をたどらずにダイレクトに操作できる。

 さらに「戻る」ボタンを押せば入力元(HDMI/USB Type-C)の切り替えが行えるなど、ショートカットキー回りは文句なしだ。利用頻度と操作性のバランスが取れた、完成度の高いインタフェースと言っていいだろう。

Quintokuta 5Z133-V2 右側面にはジョグダイヤル、その上に「戻る」の役割を果たす電源ボタンを搭載する
Quintokuta 5Z133-V2 OSDメニュー。ジョグダイヤルによる操作性は良好だ
Quintokuta 5Z133-V2 「戻る」ボタンは入力ソースの切り替えに使用できる
Quintokuta 5Z133-V2 ジョグダイヤルを上に倒す操作には、輝度調整のショートカットが割り当てられている
Quintokuta 5Z133-V2 ジョグダイヤルを下に倒すと、音量調整の画面が現れる

 本製品のようなマグネット吸着式のスタンドを採用したモバイルディスプレイは、マグネットの吸着力が本体の重量に負けてしまい、置き場所を少しずらしただけでパタンと倒れてしまう場合もしばしばだ。

 しかし本製品はその圧倒的な軽さゆえ、こうしたトラブルは起こりにくい。あくまでも同種の製品と比べた場合の話で、本音を言うともう少しガッチリと吸着してくれた方がよいのはよいのだが、軽さが有利に働いているポイントの1つではある。

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