以上のように、とにかく「軽さ」に全振りした製品だ。モバイルディスプレイとして際立った機能があるわけではないが、ざっと試用した限りでは大きな欠点はなく、メニューの操作性も及第点以上、さらに低価格の製品ではオミットされがちなスピーカーも内蔵している。外出時の荷物を軽くしたいユーザーにはぴったりだ。
何せ本体のみで347gといえば、10型クラスのiPadの各モデルよりも約100g軽く、むしろiPad mini(Wi-Fiモデルで約293g)に近い。軽量なモバイルPC、例えば富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の「LIFEBOOK UH-X/F3(公称約634g)」を本製品と組み合わせると、13.3型フルHDの画面が左右に並ぶマルチディスプレイ環境を1kg未満で構築できる。スタンドを足すと実際にはもう少し重くなるとはいえ、一般的なモバイルPC1台分の重量で2画面環境が構築できるのは驚異だ。
これだけ軽ければ、タブレットアームに取り付けることも支障はない。本製品の天地の高さ(約183.1mm)が物理的に挟み込めるかさえ確認すればよい。カバーが完全に取り外せる本製品の構造ならではの使い方で、さまざまな可能性を秘めた製品といえる。
実売価格も税込みで2万5000円前後と、13.3型の製品としては平均的だ。新製品であることを考慮すれば十分に割安で、圧倒的とも言える軽さを考慮すると、むしろリーズナブルな部類に入るだろう。1年保証もしっかりと付属しており、いま13.3型のモバイルディスプレイを買うに当たっての大本命の製品と言えそうだ。
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