13.3型なのに重量は12.9インチiPad Proの約半分! 異次元の軽さが光るモバイルディスプレイを試すモバイルディスプレイの道(3/3 ページ)

» 2022年01月25日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

13.3型モバイルディスプレイの大本命

 以上のように、とにかく「軽さ」に全振りした製品だ。モバイルディスプレイとして際立った機能があるわけではないが、ざっと試用した限りでは大きな欠点はなく、メニューの操作性も及第点以上、さらに低価格の製品ではオミットされがちなスピーカーも内蔵している。外出時の荷物を軽くしたいユーザーにはぴったりだ。

 何せ本体のみで347gといえば、10型クラスのiPadの各モデルよりも約100g軽く、むしろiPad mini(Wi-Fiモデルで約293g)に近い。軽量なモバイルPC、例えば富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の「LIFEBOOK UH-X/F3(公称約634g)」を本製品と組み合わせると、13.3型フルHDの画面が左右に並ぶマルチディスプレイ環境を1kg未満で構築できる。スタンドを足すと実際にはもう少し重くなるとはいえ、一般的なモバイルPC1台分の重量で2画面環境が構築できるのは驚異だ。

 これだけ軽ければ、タブレットアームに取り付けることも支障はない。本製品の天地の高さ(約183.1mm)が物理的に挟み込めるかさえ確認すればよい。カバーが完全に取り外せる本製品の構造ならではの使い方で、さまざまな可能性を秘めた製品といえる。

Quintokuta 5Z133-V2 軽量ゆえ、タブレットアームに挟み込んでの利用にも対応しうる

 実売価格も税込みで2万5000円前後と、13.3型の製品としては平均的だ。新製品であることを考慮すれば十分に割安で、圧倒的とも言える軽さを考慮すると、むしろリーズナブルな部類に入るだろう。1年保証もしっかりと付属しており、いま13.3型のモバイルディスプレイを買うに当たっての大本命の製品と言えそうだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月30日 更新
  1. 約3万円台半ばでペン付きのAndroidタブレット「Lenovo Tab M11」を試す コンテンツ消費には十分なスペック (2024年05月28日)
  2. 税込み5万8800円で買える「10.9インチiPad(第10世代)」の実力を最新iPad Proユーザーが改めてチェックした (2024年05月29日)
  3. パスワードの「定期的な変更は不要」だが注意点も 総務省がサイバーセキュリティサイトで呼びかけ (2024年05月28日)
  4. 総務省がCHUWI(ツーウェイ)を「行政指導」 一部モデルで認証の取得漏れなどが判明 当該機種では「5GHz帯Wi-Fi」は使わないように (2023年04月13日)
  5. まるで“化粧品”な見た目だけじゃない! エレコムのガジェット新ブランド「ILMF」を使って分かったこと (2024年05月28日)
  6. Socket AM5対応の小型ベアボーン「DeskMini X600」がデビューで即ヒット! (2024年05月27日)
  7. 直販では64GBメモリモデルも! パナソニック コネクトが店頭向け「Let's note FV5」にCore Ultra搭載の新モデルを投入 (2024年05月28日)
  8. デル、個人向け/ビジネスPCを特価で提供する「EARLY SUMMERセール」を開始 (2024年05月28日)
  9. マウス、約969gの軽量筐体を採用したCore Ultra搭載14型モバイルノート (2024年05月29日)
  10. 無料で使える「Chrome OS Flex」! どの程度使えるのかを試した (2022年08月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー