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16:10ディスプレイ採用で使い勝手向上 Z世代を意識した軽量モバイルPC「LAVIE NEXTREME Carbon」登場

» 2022年02月01日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は2月10日、14型モバイルノートPC「LAVIE NEXTREME Carbon」を発売する。店頭販売モデルの想定販売価格は23万780円(税込み、以下同)からとなる。このモデルをベースとするNEC Direct(Web直販)限定のカスタマイズ(CTO)モデル「LAVIE Direct NEXTREME Carbon」の出荷も同日から始まる予定で、最小構成の想定販売価格は20万7000円となる。

LAVIE NEXTREME Carbon
LAVIE NEXTREME Carbon LAVIE NEXTREME Carbon(XC950/DAG)

「LAVIE NEXTREME」とは?

 NECPCは、個人向けPCを「LAVIE(ラヴィ)」ブランドで展開している。今回の新モデルが冠する「LAVIE NEXTREME(ラヴィ ネクストリーム)」は、LAVIEブランドの上位に位置付けられる新ブランドで、「スタイリッシュさ」「革新性」「真正さ」や「驚き」を提供する製品に付けられる。

NEXTREMEブランド LAVIE NEXTREMEブランドのテーマは「旅せよ、まだ見ぬ世界へ」
NEXTREMEブランド LAVIEブランドとの関係。LAVIE NEXTREMEブランドは上位ブランドという位置付けとなる

LAVIE NEXTREME Carbon(店頭販売モデル)の概要

 LAVIE NEXTREME Carbonは新ブランドの第1弾製品で、13.3型モバイルノートPC「LAVIE Pro Mobile」の後継製品となる。その名の通り、天板と底面の素材にカーボン素材を採用することで軽量かつ丈夫なボディーを実現していることが特徴だ。

 天板側のカーボンは、東レが開発した新組成のものを採用した。一方で、背面側のカーボンは、天面と異なる組成のものを採用し、熱伝導率を高めることで本体の冷却効率を高め、ファンから生じる振動を低減したという。本体は米国防総省の「MIL-STD-810H(MIL規格)」に定める8項目の耐環境/耐衝撃試験をクリアしている。

 本体サイズは約313(幅)×218(奥行き)×17.5(厚さ)mmで、重量は約883g(XC550/D)〜937g(XC950/D)となる。カラーはペールゴールドとメテオグレーの2つを用意する(最上位モデルはペールゴールドのみ)。

カーボン モデル名の通り、天板と底面にそれぞれ組成の異なるカーボン素材を採用している
MIL規格 MIL規格に定める8項目の試験をクリアしている
ペールゴールド ペールゴールドは全モデル共通色
メテオグレー 最上位モデル以外はメテオグレーも選択できる

 CPUは第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)で、モデルによって以下のいずれかを搭載している。

  • Core i5-1155G7(2.5GHz〜4.5GHz、4コア8スレッド)
  • Core i7-1195G7(2.9GHz〜5GHz、4コア8スレッド)

 メインメモリはLPDDR4x規格で、Core i5モデルは8GB、Core i7モデルは16GBを搭載している。ストレージはPCI Express 3.0接続の512GB SSDを備える。Core i7モデルは「Intel Evoプラットフォーム」に準拠する。OSはWindows 11 Homeをプリインストールし、Microsoft Office Home & Business 2021のライセンスも付属する。

Evo 量販店モデルのうち、Core i7プロセッサを搭載する構成はIntel Evoプラットフォームに準拠する

 ディスプレイは14型IPS液晶で、最大解像度はWUXGA(1920×1200ピクセル)となる。アスペクト比を16:10とすることで、特に表計算ソフトやWebブラウズの際の快適性を高めている。

 ディスプレイの上部には、顔認証に対応する約200万画素のWebカメラ(フルHD撮影対応、シャッター付き)を備える。指紋センサーは備えない。

正面 アスペクト比16:10の液晶ディスプレイを採用している。超額縁設計を採用することで、ボディーサイズは先代のLAVIE Pro Mobile(2021年モデル)とほぼ同じサイズ感を維持している。ちなみに、この画像では分かりづらいが、ディスプレイ下部の中央付近には「NEC」ロゴも入っている
カメラ ディスプレイ上部には、顔認証対応のWebカメラを備える。使わない時は、写真のようにシャッターでふたをしておける

 スピーカーは2基(ステレオ)構成で、ヤマハ製の「AudioEngine」を搭載している。AudioEngineのミーティング支援機能は「Microsoft Teams」や「Skype」でも有効化できるようになった他、キーボードのタイプ音のノイズ抑制にも対応した。

 キーボードは先代の「LAVIE Pro Mobile(2021年モデル)」とほぼ同じスペックで、キーピッチは約19mm、ストローク(押し下げ幅)は約1.5mmとなっている。ただし、キーの印字をリニューアルして主文字を大きく配置した他、「Fnキーロック」にも対応した。Core i7モデルはLEDバックライトも備えている。

キーボー回り キーボード回り

 各種ポート類は、左側面にThunderbolt 4(USB4)端子×2とmicroSDメモリーカードスロットを、右側面にイヤフォン/マイクコンボ端子、USB 3.1 Type-A端子(常時給電対応)とHDMI出力端子を備える。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応している。先代と同様に、MAMORIOとの提携によるBluetoothを利用した紛失防止機能も備える。この機能は有効化してから2年間は無償利用可能で、有償で3年目以降も利用可能だ(年額500円程度になる見込み)。

 量販店モデルの最上位構成(XC950/DA)は、LTE(4G)とW-CDMA(3G)に対応するモバイル通信(ワイヤレスWAN)機能を備えている。SIMカードはnanoSIMとeSIMのデュアル構成に対応しており、状況に応じて切り替えて使える。

 バッテリーは「Lバッテリー」を搭載しており、連続稼働時間は最大約24時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0)となる。

左側面 左側面。従来モデルでは搭載していなかったThunderbolt 4に対応したことが大きなポイントだ
右側面 右側面
nanoSIMスロット LTE/W-CDMA通信に対応する最上位構成にはnanoSIMカードスロットがある。位置は先代とほぼ同じだ

店頭販売モデルのラインアップと価格

 店頭販売モデルはCore i5プロセッサを搭載する「XC550/D」、Core i7プロセッサを搭載する「XC750/D」(モバイル通信非対応)と「XC950/D」(モバイル通信対応)の3モデルが用意される。それぞれの想定販売価格は以下の通りだ。

  • XC550/D:23万780円
  • XC750/D:25万8280円
  • XC950/D:28万280円

LAVIE Direct NEXTREME Carbon(CTOモデル)の概要

 CTOモデルは、店頭販売モデルとは異なり電源ボタンと一体化した指紋センサーが標準搭載される。また、Thunderbolt 4端子の代わりにUSB 3.1 Type-C端子を備える構成も用意される。

Thunderbolt 4端子付き(5G対応構成以外はIntel Evo準拠)

 Thunderbolt 4端子付き構成は、CPUはCore i7-1195G7、メインメモリは16GBに固定される。モバイル通信は「なし」「LTE/W-CDMA」「5G NR/LTE/W-CDMA」の3種類から選択可能だ。ボディーカラーはメテオグレーのみとなる。

 SSDの容量は512GBの他、256GB、1TB、2TBから選べる。OSはWindows 11 HomeまたはWindows 11 Proをプリインストールする。Microsoft Officeは「なし」「Office Personal 2021付属」「Office Home & Business 2021付属」から選べる。

USB 3.1 Type-C端子付き(Evo非準拠)

 USB 3.1 Type-C端子付き構成は、CPUをCore i5-1155G7かCore i7-1195G7から選択できる一方で、メインメモリの容量は8GBに固定される。ボディーカラーはペールゴールドとメテオグレーから選べる。

 店頭販売モデルやCTOモデルのThunderbolt 4端子付き構成とは異なり、「Mバッテリー」を搭載する構成を選択できる。MバッテリーはLバッテリーから容量が削減され、連続稼働時間も最大約15時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0)と短くなるが、重量は約870gと軽くなる。

 SSDの容量は512GBの他、256GB、1TB、2TB(Core i7構成のみ)から選べる。OSはWindows 11 HomeまたはWindows 11 Proをプリインストールする。Microsoft Officeは「なし」「Office Personal 2021付属」「Office Home & Business 2021付属」から選べる。

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