グラフィックスカードには、NVIDIA GeForce RTX 3060(グラフィックスメモリは12GB)を搭載している。
クリエイティブ用途ではGPUの機能を積極的に活用するアプリが多く、本格的にクリエイティブ作業に取り組むのならば、ある程度の性能をもつ外部GPU(グラフィックスカード)の搭載は必須条件といえる。
特に近年では、NVIDIAが積極的に活用を促していることもあって、NVIDIAのハードウェアエンコーダ(NVENC)やRTXシリーズのAI専用コア(Tensorコア)、レイトレーシング専用コア(RTコア)を有効に活用できるアプリが増えているだけに、RTXシリーズのGPUを搭載していると、より恩恵が受けられる場面が多い。
RTXシリーズのミドルレンジであるGeForce RTX 3060は、その点で文句のないチョイスであり、映像/写真の編集において、プレビュー描画、レンダリング/エンコード、レイトレーシング、AIによる超解像など、さまざまな処理で高速化の恩恵を受けられる。
CPUとGPU以外の基本スペックは、BTOで柔軟なカスタマイズが可能だ。標準構成ではメモリが32GB、ストレージはシステム用に512GBのNVMe SSD(Samsung PM9A1/PCI Express 4.0 x4接続)、データ用に2TBのHDD(Serial ATA 6Gb/s接続)を備えたデュアルドライブ構成だ。
BTOではメモリを最大64GBまで増設でき、ストレージもSSDとHDDの組み合わせをかなり柔軟に選べる。NVMe SSDは2基まで、合計最大4TBを搭載可能だ。3.5インチHDDも2基まで、合計最大16TBを内蔵できる。
メモリやストレージの必要量は、クリエイターによっても異なるだけに、こうやってBTOで柔軟にカスタマイズ可能なのはとてもありがたい。
筆者が選択するならば、1TBまたは2TBのNVMe SSDを2基搭載するデュアルNVMe SSD構成だ。データ用のドライブは外付けでも対応できるため、システムドライブを重視しつつ、別途仮想記憶(キャッシュ)用ドライブも備えたデュアルSSDシステムを推奨したい。
なお、原稿執筆時点では、BTOの選択肢に2.5インチSSDはなかったが、最近では2.5インチのSSDも比較的低価格になってきたので、3.5インチHDDの代わりに2.5インチSSDも選べるようになるとうれしいところだ。
次に、インタフェース回りをチェックする。
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