ドスパラ秋葉原本店の入り口には「SSDの購入制限」の立て看板が置かれている。1人最大2個までの購入をお願いしており、容量やブランドの条件は付いていない。
2021年のHDDマイニングブーム以来、同店はHDDの購入制限を続けているが、SSDに関しては今週新たに追加されたものだ。「マイニングブームのときのグラフィックスカードのような状況ではありませんが、長く続いている半導体不足などの関係から一旦制限をかけさせていただきました」という。
今のところ他店に追随の動きはないが、SSDの動向について警戒する空気は共通している。あるショップは「公には購入制限をかけていませんが、法人さんからの大量発注はちょっとご相談させていただいているところはあります」という。買い手からの需要増といった空気はまだなく、主に供給側の不安感が増している印象だ。
背景には長らく続く半導体不足の他に、1月下旬からキオクシアの国内工場で3D NANDの製造がストップしていることが関係している様子だ。別のショップは「キオクシアの3D NANDを使っているWestern DigitalのSSDが値上がりするという情報があります。市場のSSDの供給に影響が出るのはもう少し先でしょうが、価格の反応は早いですね」と話す。実際にパソコンSHOPアークは、Western Digital製SSDの価格を急ぎ更新したという。
とはいえ、他のブランドの供給には影響が広がっていない。ひとまずはSSD市場全体の動向を冷静に見守るのが得策のようだ。
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