バッファローは2022年冬をめどに、法人向けネットワーク機器のリモート管理サービス「キキNavi」の機能を拡充する。インターネット経由でWi-Fi(無線LAN)アクセスポイントを自動設定できる「キキNavi クラウドゼロタッチ」を用意する他、現在提供中のNASの遠隔クラウドバックアップサービス「キキNavi クラウドバックアップ」にサブスクリプションタイプのメニューを追加するという。
詳細については、後日発表される予定だ。
キキNavi クラウドゼロタッチは、バッファロー製の業務用Wi-Fiアクセスポイントをインターネット経由で自動セットアップできるサービスだ。
このサービスを利用するには、販売店がキキNaviを介してWi-Fiアクセスポイントの機器情報と設置場所固有の設定情報をあらかじめ登録する必要がある。この作業では、アクセスポイントの開封や電源投入は不要である。
キキNaviへの登録が済んだアクセスポイントは、未開封のまま設置場所に持って行ける。設置場所で初めて開封し、ケーブルをつないで電源を入れると、インターネットを介してキキNaviに登録してある設定情報がダウンロードされる。
インターネットにつながることが前提とはなるが、ケーブルをつないで電源を入れるだけでセットアップが完了するため、販売店側の作業の手間が大幅省け、故障した際のアクセスポイントの入れ替えも楽になる。設置場所の担当者に設置や交換を任せる運用も、従来と比べると容易になることが期待される。
キキNavi クラウドバックアップは、バッファローの業務用NASを利用しているキキNaviユーザーを対象に提供している有償のオプションサービスで、その名の通りNASのデータを丸ごとクラウドストレージにバックアップできることが特徴だ。物理的に離れた場所にバックアップ用のNASを設置できないユーザーの利用を想定しているという。
現在は保守期間(1年/3年/5年)とNASの容量(1TB/3TB/5TB)に応じた買い切りライセンスが提供されているが、2022年冬をめどに月額課金のサブスクリプションタイプのライセンスも用意する。サブスクリプションライセンスの導入は、ユーザーのフィードバックをもとに決めたようだ。
現在、総務省では6GHz帯の電波帯域において免許無しで通信できるようにするための法令整備を進めている。手続きが早く進めば、2022年内に「Wi-Fi 6E(6GHz帯で通信するIEEE 802.11ax規格の無線LAN)」の利用が国内でも“合法化”される。
この法令整備に合わせて、バッファローではWi-Fi 6Eに対応する業務用Wi-Fiアクセスポイント「WAPM-AXETR」を発売する予定だという。詳細なスペックは明らかにされなかったが、2.4GHz帯や5GHz帯での通信に加えて、国内で利用できるようになる予定の5925〜6425MHzでの通信に対応することは確実なようだ。
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