「Steam Link」は快適? “変身”するAndroidベースのポータブルゲーミングデバイス「GPD XP」を試す(1/4 ページ)

» 2022年06月24日 14時00分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 中国GPDが発売し、日本では天空が代理店として販売している「GPD XP」というデバイスをご存じだろうか。「AndroidゲーミングLTEスマートデバイス」と、やや長めの自称からも分かる通り、GPD XPはLTE(4G)通信機能を備えるAndroid 11ベースのゲーミングデバイスだ。

 GPD XPはGoogle Playで配信されているAndroidゲームがプレイできる他、「Steam Link」「AMD Link」「GeForce NOW」といったAndroidに対応するクラウドゲーミングサービスも楽しめるようになっている。天空のWebサイト(GPD Direct)における6月22日現在の販売価格は3万8340円で、Nintendo Switchよりも高くてPlayStation 5よりも安い絶妙なラインとなっている。

 本当にGPD XPでゲームを快適に遊べるのか――そんな疑問を解消すべく、実際に試してみよう。

GPD XP GPD XP

スマホのプラットフォームを採用 電話機能はあえて“非対応”

 まず、GPD XPの主要スペックをチェックしていこう。

  • SoC:MediaTek Helio G95
    • CPUコア:Arm Cortex-A76×2基(最大2.05GHz)+Arm Cortex-A55×6(最大2GHz)
    • GPUコア:Arm Mali-G76 G95(最大900MHz)
  • メインメモリ:6GB(LPDDR4x)
  • 内蔵ストレージ:128GB(UFS 2.1)
  • 外部ストレージ:microSDメモリーカード対応(最大2TB、※1)
  • ディスプレイ:6.81型IPS液晶
    • 解像度:2400×1080ピクセル(388ppi)
    • 最大リフレッシュレート:60Hz
    • 最大輝度:500ニト
    • 最大コントラスト比:1500対1
    • タッチ操作対応
    • Corning Gorilla Glass 5による保護
  • インカメラ:約500万画素
  • アウトカメラ:なし
  • スピーカー:ステレオ
  • バッテリー:7000mAh(リチウムポリマー、ユーザーによる換装不可)
  • モバイル通信:nano SIMスロット×2搭載(※1)
    • FD-LTE(4G):Band 1/2/3/5/7/8/12/17/20/26/28
    • TD-LTE(4G):Band 34/38/39/40/41
    • W-CDMA(3G):Band 1
  • Wi-Fi(無線LAN):IEEE 802.11ax/a/b/g/n
  • Bluetooth:バージョン5.0準拠
  • インタフェース:3.5mmヘッドフォン/マイクコンボ端子×1、USB Type-C端子×1
  • サイズ:約205〜233(幅)×83(奥行き)×18〜41(厚さ)mm(幅は装着するモジュラーによって変動)

(※1)microSDメモリーカードと2枚目のnanoSIMカードは排他搭載となります

 SoCは、台湾MediaTekの「Helio G95」を搭載している。このSoCは「プレミアム4Gゲーミングスマートフォン向け」とされており、日本向けのスマホではXiaomi(シャオミ)の「Redmi Note 10S」に採用されている。ゲーミングスマホ向けということもあり、Helio G95にはゲーミングにおけるレスポンスを最適化する「MediaTek HyperEngineゲームテクノロジー」に対応している。ただし、製造プロセスは12nmと若干古く、5G通信にも対応しない。

 GPD XPの面白いポイントとして、あえて電話機能を搭載していないことが挙げられる。スマホベースのプラットフォームなのでもったいない気もするのだが、製品情報によると、ゲームを安心してプレイできるようにするための措置であるようだ。

 なお、Android向けのビデオ通話(Web会議)アプリは問題なく利用できる。搭載していないのは、あくまで回線交換(GSM/W-CDMA)やVoLTEによる通話機能となる。

 メーカーでモバイル通信の動作を確認しているのが中国本土のキャリア(China Telecom、China Unicom、China Mobile)のみとなる。対応バンド的には国内の大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)に対応可能だが、一部にカバーできていないバンドもある。単体でモバイル通信に対応していることもGPD XPの強みではあるが、このような制約があることは忘れないようにしたい。

 もっというと、本体に添付されている「技適など」のステッカー記載を確認する限り、日本で有効な認証を取得しているのはWi-FiとBluetoothの通信に関する部分のみのようでもある。この点にも注意したい。

Band表 GPD XPは単体でモバイル通信に対応するが、回線交換やVoLTEによる電話機能は非搭載となる。日本を含む中国以外のキャリアでの動作確認も行われていないので注意しよう
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