Googleは7月14日(米国太平洋時間)、Windows PCやMacにインストールできる「Chrome OS Flex」の安定版(Stable Edition)をリリースした。Chromeブラウザを使ってUSBインストーラーを作成すれば、誰でも無料で利用できる。
NeverwareがChromium OS(オープンソース版のChrome OS)をベースに開発していた「CloudReady」の後継として登場する。
通常の「Chrome OS」がGoogleが公認したハードウェア(Chromebook/Chromebox)でのみ動作するのに対して、Chrome OS Flexは一般的なWindows PC/Linux PC/Macで利用できることが特徴だ。動作要件は以下の通りとなる。
(※1)2010年以前に登場したハードウェアでは満足に動作しない可能性がある。なお、Intel製CPUに統合されているGPUのうちIntel GMA 500/GMA 600/GMA 3600/GMA 3650は動作パフォーマンスの要件を満たさないと明記されている
Googleでは複数のPC/MacをChrome OS Flexを快適に利用できる「認定モデル」として指定している。認定モデルリストは随時更新されており、モデルごとのサポート期限や、動作に問題のあるモデル(今後の更新で改善する見込みがあるもの)の情報も掲載されている。
Chrome OSとは異なり、Chrome OS Flexは以下の機能に対応しない。利用する際は注意しよう。
(※2)UEFIの「セキュアブート(Secure Boot)」には対応する
また、他のPC/Mac用のOSとは異なり、以下のハードウェアの利用をサポートしない。
(※3)PCI Express規格のデータ伝送に非対応(USBポートや映像出力ポートとしての利用は可能)
Chrome OS Flexを利用する場合、インストールメディアとなる8GB以上のUSBメモリまたはSDメモリーカード(※4)と、ChromeブラウザをインストールしてあるPC/Macが必要となる。インストールメディアは動作確認を行う「トライアルメディア」としても利用できるが、一部メーカー(SanDiskなど)のUSBメモリは正常に動作しない可能性があることが報告されている(参考リンク)。
(※4)SDメモリーカードで起動できるシステムで利用可能
手持ちのPC/MacにChrome OS Flexをインストールする手順はサポートサイトで確認できる。
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