古いPC/Macを「Chromebook」「Chromebox」として有効活用 「Chome OS Flex」に安定版が登場 USBメモリを使えば試用可能

» 2022年07月15日 19時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 Googleは7月14日(米国太平洋時間)、Windows PCやMacにインストールできる「Chrome OS Flex」の安定版(Stable Edition)をリリースした。Chromeブラウザを使ってUSBインストーラーを作成すれば、誰でも無料で利用できる。

Webサイト Chrome OS Flexの特設サイトには日本語版も用意された

Chrome OS Flexの概要

 NeverwareがChromium OS(オープンソース版のChrome OS)をベースに開発していた「CloudReady」の後継として登場する。

 通常の「Chrome OS」がGoogleが公認したハードウェア(Chromebook/Chromebox)でのみ動作するのに対して、Chrome OS Flexは一般的なWindows PC/Linux PC/Macで利用できることが特徴だ。動作要件は以下の通りとなる。

  • CPU:x86-64(x64)アーキテクチャに対応するIntel製またはAMD製のもの(※1)
  • メインメモリ:4GB以上
  • 内蔵ストレージ:16GB以上(USBブートによるトライアル時は不要)
  • その他:USBメモリ(USBマスストレージデバイス)からのブート機能

(※1)2010年以前に登場したハードウェアでは満足に動作しない可能性がある。なお、Intel製CPUに統合されているGPUのうちIntel GMA 500/GMA 600/GMA 3600/GMA 3650は動作パフォーマンスの要件を満たさないと明記されている

 Googleでは複数のPC/MacをChrome OS Flexを快適に利用できる「認定モデル」として指定している。認定モデルリストは随時更新されており、モデルごとのサポート期限や、動作に問題のあるモデル(今後の更新で改善する見込みがあるもの)の情報も掲載されている。

リスト 認定モデルリストには多くのPCが掲載されているが、日本メーカーのモデルは少し手薄な印象もある

 Chrome OSとは異なり、Chrome OS Flexは以下の機能に対応しない。利用する際は注意しよう。

  • 確認付きブート(※2)
  • ファームウェア(UEFI/BIOS)の更新
  • 「Google Play」の利用
  • Androidアプリの実行
  • 「Parallels Desktop」の実行
  • 「Linux開発環境」の利用(一部モデルでは利用可能)
  • 「ゼロタッチ登録」の利用(手動でChrome Enterpriseに登録することは可能)

(※2)UEFIの「セキュアブート(Secure Boot)」には対応する

 また、他のPC/Mac用のOSとは異なり、以下のハードウェアの利用をサポートしない。

  • 光学ドライブ
  • 指紋リーダー
  • IEEE 1394(FireWire)ポート
  • 赤外線(顔認証)カメラ
  • 入力用タッチペン/アクティブペン(タッチ操作には対応)
  • Thunderboltポート(※3)

(※3)PCI Express規格のデータ伝送に非対応(USBポートや映像出力ポートとしての利用は可能

利用方法

 Chrome OS Flexを利用する場合、インストールメディアとなる8GB以上のUSBメモリまたはSDメモリーカード(※4)と、ChromeブラウザをインストールしてあるPC/Macが必要となる。インストールメディアは動作確認を行う「トライアルメディア」としても利用できるが、一部メーカー(SanDiskなど)のUSBメモリは正常に動作しない可能性があることが報告されている(参考リンク)。

(※4)SDメモリーカードで起動できるシステムで利用可能

 手持ちのPC/MacにChrome OS Flexをインストールする手順はサポートサイトで確認できる。

インストーラー Chrome OS Flexのインストーラーは、Chrome OSのリカバリーメディアと同じ手順で作成できる。まずはChromeウェブストアから「Chromebook リカバリ ユーティリティ」をインストールしよう

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