サンワサプライの「400-LCD005」は、12.5型のモバイルディスプレイだ。コンパクトなボディーを生かして、タブレットアームに装着するなど、多彩な使い方に対応することが特徴だ。
最近はさまざまなメーカーがモバイルディスプレイを手掛けているが、そのほとんどは15.6型、もしくは13.3型で、本製品の12.5型というサイズは非常にレアだ。13.3型など小型のモバイルディスプレイの導入を検討しているユーザーにとっては、この微妙なサイズ差がどのような使い勝手の違いを生み出すのか、興味のあるところだろう。
今回はメーカーから借用した実機を用い、具体的な特徴をチェックしていこう。
まずは、基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは12.5型で、画面解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)のIPS液晶を採用している。視野角は上下/左右ともに170度、輝度は200ニト、コントラストは700:1、応答速度は25msとなっている。パネルは非光沢で、タッチ操作には対応していない。
接続方法はUSB Type-CもしくはHDMIの2択だ。USB Type-Cケーブルと、miniHDMIケーブルが付属する。前述の仕様も含めて、昨今のモバイルディスプレイとしては一般的で、際立った特徴というのは見られない。
スタンドは、この種のモバイルディスプレイではよくある、保護カバーと一体型のスタンドを採用するが、段差のある背面を丸ごと覆う構造なので、カバー装着時も段差が解消されない。まるで別製品向けに作られたカバーを間違って取り付けたようで、実にいびつな見た目だ。なおスタンドの角度調整は行えず、1段階のみとなる。
公称の重量は本体のみで約450gと、サイズの小ささを考えるとそれほど軽くはない。また前述のスタンドカバーが公称で約280gあるので、外出時にバッグに入れる重量の合計は730g程度ということになる。以前紹介したリンクスインターナショナルの「Quintokuta 5Z133-V2」のように、最近は13.3型でもカバーとの合計が600gを切る製品もあるので、本製品は際立って軽量とはいえない。
続いて、ノートPCに接続してみよう。
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