珍しい12.5型でタブレットアームにも装着可能なサンワサプライ「400-LCD005」を試すモバイルディスプレイの道(1/3 ページ)

» 2022年07月25日 19時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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 サンワサプライの「400-LCD005」は、12.5型のモバイルディスプレイだ。コンパクトなボディーを生かして、タブレットアームに装着するなど、多彩な使い方に対応することが特徴だ。

 最近はさまざまなメーカーがモバイルディスプレイを手掛けているが、そのほとんどは15.6型、もしくは13.3型で、本製品の12.5型というサイズは非常にレアだ。13.3型など小型のモバイルディスプレイの導入を検討しているユーザーにとっては、この微妙なサイズ差がどのような使い勝手の違いを生み出すのか、興味のあるところだろう。

 今回はメーカーから借用した実機を用い、具体的な特徴をチェックしていこう。

400-LCD005 サンワサプライ サンワサプライの12.5型モバイルディスプレイ「400-LCD005」。ボディーサイズは約287(幅)×184(奥行き)×5〜10(厚さ)mmだ

モバイルディスプレイとしてはレアな12.5型

 まずは、基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは12.5型で、画面解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)のIPS液晶を採用している。視野角は上下/左右ともに170度、輝度は200ニト、コントラストは700:1、応答速度は25msとなっている。パネルは非光沢で、タッチ操作には対応していない。

 接続方法はUSB Type-CもしくはHDMIの2択だ。USB Type-Cケーブルと、miniHDMIケーブルが付属する。前述の仕様も含めて、昨今のモバイルディスプレイとしては一般的で、際立った特徴というのは見られない。

400-LCD005 サンワサプライ ロゴもなくすっきりしたデザインを採用する。タッチ操作には対応しない
400-LCD005 サンワサプライ 背面。カバーがスタンドを兼ねる構造だ
400-LCD005 サンワサプライ 右側面にminiHDMIポートとUSB Type-Cポート×2を備える。一般的なモバイルディスプレイでは、これらのポートが左側面にあるので、反対側にあることになる
400-LCD005 サンワサプライ 左側面には決定ボタンを兼ねた電源ボタン、ダイヤルボタン、イヤフォンジャックを備える
400-LCD005 サンワサプライ 背面は段差のある構造で、下部にはスピーカーを搭載する

 スタンドは、この種のモバイルディスプレイではよくある、保護カバーと一体型のスタンドを採用するが、段差のある背面を丸ごと覆う構造なので、カバー装着時も段差が解消されない。まるで別製品向けに作られたカバーを間違って取り付けたようで、実にいびつな見た目だ。なおスタンドの角度調整は行えず、1段階のみとなる。

400-LCD005 サンワサプライ スタンド兼用のカバーを装着した状態
400-LCD005 サンワサプライ 利用にあたってはまず画面を開き……
400-LCD005 サンワサプライ 本体を立てたのち、底面をカバー部の溝に合わせる
400-LCD005 サンワサプライ カバーの先端部は折り返した方が安定する
400-LCD005 サンワサプライ 横から見たところ。角度は実質この1段階のみだ
400-LCD005 サンワサプライ 背面に段差があるにも関わらずカバーは全体を覆う構造なので、側面から見ると隙間ができてしまう

 公称の重量は本体のみで約450gと、サイズの小ささを考えるとそれほど軽くはない。また前述のスタンドカバーが公称で約280gあるので、外出時にバッグに入れる重量の合計は730g程度ということになる。以前紹介したリンクスインターナショナルの「Quintokuta 5Z133-V2」のように、最近は13.3型でもカバーとの合計が600gを切る製品もあるので、本製品は際立って軽量とはいえない。

400-LCD005 サンワサプライ 重量は実測で436gだった。ボディーサイズを考えると、あまり軽くはない
400-LCD005 サンワサプライ カバーを装着した状態では実測681gだ。公称値とのズレが目立つ
400-LCD005 サンワサプライ カバーの他に、miniHDMIケーブルとUSB Type-Cケーブルが付属する

 続いて、ノートPCに接続してみよう。

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