「LAVIE GX」徹底レビュー NECPCが本気で作ったゲーミングPCの実力はいかに?(2/3 ページ)

» 2022年08月01日 19時00分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

本体内部はオーソドックスな作り

 続けて、本体内部を詳しく見ていこう。本体背面にある手で回せるネジを2つ取り外せば左側面のパネルが外れるので、アクセスは非常に容易である。

パネルを外す 左側面のパネルを取り外したところ。アクセスが容易なのは日々のメンテナンスを考えると良いことである

 CPUは12コア20スレッド構成の「Core i7-12700F」を搭載している。コアとスレッドの数が一致しないのは、マルチスレッドに対応するパフォーマンスコア(Pコア)と、対応しない効率コア(Eコア)を組み合わせたハイブリッド構造だからだ。Pコアは8基16スレッド(2.1GHz〜4.8GHz)、Eコアは4基4スレッド(1.6GHz〜3.6GHz)というパワー重視の構成となっている。

 型番に「F」が付いていることからも分かる通り、このCPUは内蔵GPUを搭載していない。映像を出力するにはグラフィックスカードが必須となる。

CPU-Z 「CPU-Z」で確認したCore i7-12700Fの情報

 メインメモリはDDR4-3200規格の8GB DIMMが2枚(合計16GB)、ストレージは1TBのM.2 SSD(PCI Express)が搭載されている。マザーボードは自社製で、Intel B660チップセットを備える。このレビュー機では、メモリモジュールはSamsung Electronics(サムスン電子)製、SSDはキオクシア製のものを搭載していた。

 CPUやチップセット自体は、より高速なDDR5規格のメモリにも対応している。先日行われた発表会で担当者に「なぜDDR5メモリではないのか?」と尋ねた所、コストの兼ね合いからDDR4規格としたとの返事が寄せられた。確かにDDR5規格のメモリモジュールは高価なので、「ゲーミングPCのエントリーモデル」という位置付けを考えると妥当な判断だといえる。

CPUファン CPUファンの周辺部。排気ファンが隣接しているため、熱をすぐに外に出せるようになっている
マザーボード CPU-Zによると、マザーボードは自社製のようだ
メモリモジュール メモリモジュールはSamsung Electronics製だった
M.2 SSD 1TBのM.2 SSDにはヒートシンクが取り付けられている。前面の吸気ファンのすぐそばにあるため、とても良く冷えそうである。なお、隣にあるM.2カードは、Wi-Fi 6/Bluetoothのモジュールだ
シャドウベイ 吸気ファンの下には、3.5インチHDDを収納できるシャドウベイが備わっている。直販モデルの「LAVIE Direct GX」では、追加ストレージとして1TBまたは2TBのHDD(Serial ATA接続)をここに収めた構成を選ぶこともできる

 グラフィックスカードは、NVIDIAの「GeForce RTX 3060」(グラフィックスメモリは12GB)を搭載するものがPCI Express 4.0 x16スロットに装着されている。比較的落ち着いたデザインだが、GPU-Zの情報によると、このカードはLenovo製のようだ。

 NECPCはLenovoの傘下にある。その協業の成果が見えるポイントである。

グラボ グラフィックスカードは非常に落ち付いたデザインである
GPU-Z 「GPU-Z」で見たグラフィックスカードの情報。Lenovo製のようだ
バス グラフィックスカード用のPCI Express 4.0 x16スロットとは別に、PCI Express 4.0 x1スロットも用意されている

キーボードとマウスに加えてヘッドセットとゲームパッドも付属

 LAVIE GXには、キーボードやマウスに加えて「ゲーミングスタートセット」としてエレコム製のヘッドセットとMicrosoft製の「Xbox ワイヤレスコントローラー + USB-Cケーブル」も付属する。NECPCの担当者によると、ゲーミングPCのエントリーモデルとして「買ってすぐに遊べる」ということを重視したことから、これらを付属することにしたのだという。

 なお、直販モデルの「LAVIE Direct GX」では、ゲーミングスタートセットはオプション扱い(標準構成にプラス1万3200円)となっている。ヘッドセットやゲームパッドを既に持っているという人は、直販モデルの方が無駄を省ける。

付属品その1 LAVIE GXに付属するUSBキーボード、USBマウスとXbox ワイヤレスコントローラー + USB-Cケーブル。コントローラーに関しては日本マイクロソフトの保証規定が適用される
付属品その2 その他の付属品。ヘッドセットも付属するので、オンラインゲームでボイスチャットを楽しむ際も追加で何かを購入する必要はない

 キーボードは頑丈な作りで、それなりの重さもある。打った際もしっかりと反応してくれる。キーピッチは実測で約19mm、キーストロークは約4mmと深いので、筆者としては打ち心地がよい。ほどよい反発感があるのが好印象だ。

 キーボードから伸びているケーブルは、標準では左向きに出ているが、右向きに変えることもできる。自分の環境に合わせて、ケーブルの出す向きを変えられるのはうれしい。

 ヘッドセットは比較的小柄である。しかし、しっかりとした音を聞かせてくれて、ゲームの臨場感あふれる音場を再現できる。発表会で見た時は、正直いってあまり期待していなかったのだが、PCに付属するヘッドセットとしては良い音を出す部類に入ると思う。ブームマイクの品質も気になる所だが、これも良い。ボイスチャットを利用しても、違和感は全くなかった。

 ただし、最近のゲーミングヘッドセットは「7.1chバーチャルサラウンド」「ノイズキャンセリング」といった付加機能を備えるものが増えてきている。付属のヘッドフォンで満足できなくなってきたら、他のデバイスを探してみるのもよいだろう。

ガチでゲームをするならマウスは買い換えた方がいい?

 付属のマウスについては「MouseTester」を使ってポインタの精度を計測してみた。解像度(dpi)が不明だったので、ひとまず400dpiの設定でテストした結果が以下のグラフだ。横軸は時間で、縦軸がマウスの移動距離となる。

LAVIE GX MouseTesterの結果

 グラフを見てみると、移動速度が最高となる頂点部分ではブレが多く、マウスの素早い移動にセンサーが追いついていないことが分かる。FPS(一人称視点のシューティングゲーム)やTPS(三人称視点のシューティングゲーム)など、素早いマウスさばきが求められるゲームをプレイする場合は、ゲーミングマウスを別途購入した方が良いかもしれない。

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