DM250に搭載されている日本語変換ソフトは「ATOK for pomera [professional]」である。DM200に搭載されていたバージョンと比べると校正支援機能が強化されており、読みや仮名遣いの誤りを指摘するようになった他、誤用時に正しい候補を提示してくれるようになった。例えば「ふいんき」「たいくかん」と入力して変換すると、これらが誤りであることを指摘しつつ、「雰囲気」「体育館」と正しい候補が提示される。
加えて「確定アンドゥ」を複数回にさかのぼって利用できるようになった。その名の通り、確定アンドゥは確定した変換を確定前に戻せる機能で、「ctrl+back space」キーを押すと利用できる。DM200ではアンドゥできるのが1回のみだったので、より便利になったといえる。
ただ、実際に使ってみると、カーソルの移動、削除、改行入力など、ちょっとしたことでアンドゥできなくなってしまうことがある。数文節程度で変換してしまう癖があるせいか、筆者の場合は「運が良ければアンドゥできるかも」という程度の機能にとどまってしまっている。
「IMEの管理から外れた入力はアンドゥが効かない」ということは想像できるのだが、アンドゥできそうな場面でできないとなると、利用者にはやや混乱を招きそうだ。
長文を編集する際に「検索機能」は欠かせない。DM250では検索機能が強化され、正規表現を使った検索/置換も可能となった。
筆者はプログラムを書くわけではない。そこまで強力な検索/置換機能は無くても良いとも思ったのだが、個人的には以下の制限がちょっと残念だった。
DM200から引き続き、DM250にも国語、英和、和英、類語の4種の電子辞書が搭載されている。
物書きの視点に立つと、類語辞典(角川類語新辞典S)は特に役立ちそうである。他の辞書が主に「読む」という目的で利用されるものであるのに対し、類語辞典は「書く」という目的で利用されるからだ。
辞書は、調べたい言葉を選択した状態で「alt+F7〜F10」キーを押せば表示される。よく使われると踏んでか、類語辞典は「alt+F7」キーで呼び出せるようになっている。同じ言葉が繰り返される、ニュアンスが場面にマッチしない――そんなときに便利に使えそうだ。
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