放熱設計は優秀だ。性能重視の「パフォーマンス」設定でも高負荷時の動作音はマイルドな部類にとどまっており、低中負荷時の反応が過敏すぎるということもない。
発熱については、ボディーの右側奥が中心だが、手がよく触れるパームレストの温度は低く、うまく排熱ができている印象だ。
HP Command Centerには、さらに発熱を抑える「冷」モードも用意されている。負荷にかかわらず、温度センサーに反応して敏感にファンを回すので室温によってはかなりうるさくなるが、そのぶんしっかり冷やしてくれる。熱さが苦手な人にはうれしいモードだろう。
動作音の計測結果(暗騒音34.1dB、室温27度、本体正面から5cmで測定)。冷モードでも最大の動作音はパフォーマンスモードとあまり変わらないが、小さな負荷でもファンが回りだし、高負荷状態が終わった後も回り続けるので体感的にはかなりノイジーだ
Premiere Proのテスト終盤にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温27度、パフォーマンスモード)。ボディーの右奥側を中心に発熱がある。手が良く触れるパームレスト部分は、一番温度の高いところで36.9度と比較的抑えられているHP Direct Plusでの直販価格は税込み37万4000円となっているが、原稿執筆時は台数限定のキャンペーンで同28万8800円と値引きされていた。それでも高価ではあるが、内容は価格に見合う。在宅ワークはもちろん、クリエイティブやエンターテイメント用途でも高いレベルの体験ができる先進のハイスペック、ハイクオリティーな画面とサウンドを備えており、さらに上質なデザインの付加価値が上乗せされている。このデザインやたたずまいに強くひかれるならば、購入して後悔することはないだろう。
※記事初出時、CPUの表記で一部に誤りがありました。おわびして訂正します(2022年9月2日14時30分)。
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