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アイ・オー・データがビジネスNAS「LAN DISK」をリニューアル 「5年保証」と「データ復旧」を標準付帯

» 2022年10月12日 15時08分 公開
[ITmedia]

 アイ・オー・データ機器は10月12日、ビジネス(法人)向けのNAS「LAN DISK」のリニューアルを発表した。5年の標準製品保証とデータ復旧サービスを付帯したモデルを順次発売する他、新モデルを対象に有償保守サービスの内容を変更する。

一新 LAN DISKの保証/サービス内容を一新して順次新発売する

【更新:10月13日16時40分】記事の内容を更新すると同時に、タイトルを変更しました

リニューアルの概要

 今回のリニューアルでは、対象製品に5年間の標準製品保証データ復旧サービスが標準付帯される。具体的な対象製品は、以下のシリーズの新モデルだ(計102製品、※1)。

  • LAN DISK Z
  • LAN DISK H
  • LAN DISK X
  • LAN DISK A(※2)

(※1)SSD搭載モデルは対象外
(※2)法人向けの2ドライブモデルのみ対象

対象製品 法人向け製品の主要な新製品がリニューアルの対象となる

標準5年保証

 ストレージが別売のNASキットを含めて、NASでは標準製品保証が「3年間」に設定されていることが多い。この点は従来のLAN DISKも同様だった。

 しかし、アイ・オー・データ機器独自の冗長化技術を使った「拡張ボリューム」で運用した場合(※3)、一般的なNASのリプレースの目安となる「5年間」は品質を保てることが分かってきた。そこで「社内での相当な議論」(関係者)を経て、新モデルから保証の期間を5年間に延長することにしたという。

 ただし、5年保証を適用する場合は、故障時に点検/修理する本体とストレージを修理拠点まで送付する「センドバック」を利用することが条件となる。

(※3)LAN DISK Zシリーズ(Windows Serverベース)を除く2014年以降のモデルで利用可能

5年保証 新モデルでは、SSDモデルを除いてセンドバック方式の5年保証が適用される
独自ボリューム 5年保証を提供する背景には、アイ・オー・データ機器独自開発の「拡張ボリューム」の安定性があるという。拡張ボリューム対応モデルを購入したユーザーのうち、約85%が拡張ボリュームで運用しているそうだ(自社調べ)

データ復旧サービスの標準付帯

 従来から、LAN DISKシリーズでは有償のデータ復旧サービスを提供してきた。それに対し、今回の新モデルでは軽度(論理障害)〜中度(簡易的な物理障害)のデータ復旧サービスを標準で付帯する。利用は「1年に1回、5年間(標準保証期間内)に5回まで」で、1回当たり税込み150万円まで復旧費用が無料となる(超過した場合は負担が必要)。

 さらに、以下の条件を全て満たすと、重度障害(HDDの開封を伴う物理障害など)でもこのサービスを利用できる(利用条件も同様)。

  • アイ・オー・データ機器が提供する以下の無料サービスのいずれかを利用すること
  • LAN DISKに対して、以下のいずれかの設定を行うこと
    • RAIDを「拡張ボリューム」で構築する
    • 自社製HDDにバックアップを行う設定とする(※4)

(※4)共有フォルダにバックアップ設定を行うか、「レプリケーション」「ミラーリング」を設定する

データ復旧サービス 従来は有償提供していたデータ復旧サービスを標準付帯する。1年に1回、最大5回まで利用可能で、1回当たり最大150万円の復旧費用が無料となる(超過分は自己負担)。条件を満たせば重度障害にも適用可能だ

保守サービスのリニューアル

 新モデルでは、従来から有償提供されてきた保守サービスの内容も刷新される。従来の保守サービスでは保守期間が「1年(※5)」「3年」「5年」「7年」という設定だったが、3年が廃止されて代わりに「6年」が新設されることになった。また、訪問サービスの1年プランを除く全プランの提供料金が値下げされる。

 合わせて、サービス名称も以下の通り変更される。

  • 設置場所への訪問サービス:オンサイト保守→訪問安心保守サービス
  • 交換品先出しサービス:デリバリィ保守→交換品お届け保守サービス

(※5)新しい保守サービスにおける1年プランは「1年更新プラン」という位置付けとなり、最長5年まで更新できるようになった

保守サービス 保守サービスの名称を変更し、ごく一部を除いて提供料金も値下げされた
維持費の比較 円安の影響などもあり、新モデルの一部は本体価格が旧モデルから値上げされた。しかし、長期間の保守サービスを付帯する場合、保守サービス側の値下げによりトータルコストは「値下げ」になるケースも多いという
浜田社長 LAN DISKを含む法人事業の戦略を語る浜田尚則社長
西田谷副部長 LAN DISKをリニューアルする狙いを語る事業本部 企画開発部の西田谷直弘副部長

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