ハイビームは11月25日、中国AOKZOE(エーオーケー・ゾーイ)製モバイルゲーミングPC「AOKZOE A1」を発売する。ハイビーム直営ショップ(秋葉原本店/オンラインストア)における税込み販売価格は13万6800円からで、10月18日から販売予約を受け付けている。
AOKZOE A1は、上海を拠点とするAOKZOEが初めて手がけたモバイルゲーミングPCだ。APU(GPU統合型CPU)としてRyzen 7 6800U(2.7GHz〜4.7GHz、16コア32スレッド)を搭載することで、HD(720p、1280×720ピクセル)やフルHD(1080p、1920×1080ピクセル)のゲームを快適に楽しめるようにしたことが特徴だ。
日本ではバッテリー容量を抑えた軽量/エントリーの「AOKZOE A1 Lite」が1モデル、バッテリー容量を重視した「AOKZOE A1」が3モデル用意される(詳細は後述)。
メインメモリはLPDDR5-6400規格(増設/換装不可)で、容量はモデルによって16GBまたは32GBとなる。ストレージはPCI Express 3.0接続のM.2 SSD(Type 2280)で、容量はモデルによって512GB、1TB、2TBのいずれかを備え(※1)、microSDメモリーカードスロットも用意している。OSはWindows 11 Homeをプリインストールする。
(※1)M.2スロット自体はPCI Express 4.0での通信にも対応する
ディスプレイは8型IPS液晶で、パネル解像度は1920×1200ピクセル、最大輝度は350ニトとなっている。
本体にはゲームコントローラーが統合されており、左側にジョイスティック、十字キー、戻るボタン、ホームボタンとLA/LBトリガーを、右側にA/B/X/Yボタン、ジョイスティック、スタートボタン、キーボード/マウス切り替えボタン、ターボボタンとRA/RBトリガーを備える。ジャイロ(傾き)センサーやフォースフィードバック用のバイブレーターも内蔵している。
ターボボタンはAPUのTDP(熱設計電力)を切り替えるためのスイッチで、押すたびに15W(基本値)と28W(最大値)を切り替えられる。ゲーム中に処理能力の不足を感じた場合は、ターボボタンを押せば(ファンの高速回転とバッテリー消費量の増加を引き換えに)高速化を図れる。このボタンは、専用ユーティリティーアプリが起動している場合に利用可能だ。
外部ポート類は本体上部にUSB 3.0 Type-A端子、USB4端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、下部にUSB4端子とmicroSDメモリーカードスロットを備えている。USB4端子はUS PD(USB Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
USB4端子を備えることで、理論上はThunderbolt 3/4に準拠する外部GPUボックスを介してグラフィックスカードの接続にも対応している。ただし、現時点においてグラフィックスカードの接続は「検証中」とのことで、正常に動作することが確認されたものはWebサイトなどを通して告知するという。
なお、USB4端子は2基備えているが、片方の端子にUSB4(Thunderbolt 3/4)機器を接続すると、他方の端子の最大通信速度に制限が掛かるという。より高速な機器は「上部のUSB4端子に接続すること」(担当者)が推奨される。
ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.0に対応する。
バッテリーの容量はLiteが48Wh(1万2600mAh)、通常モデルが65Wh(1万7100mAh)となる。USB4端子は最大100Wの電源入力に対応しているため、高出力のACアダプターを用意すれば急速充電も行える。ボディーサイズは約285(幅)×125(高さ)×21(最薄部の厚さ)mmで、重量はLiteが約668g、通常モデルが約729gとなる。
先述の通り、日本ではAOKZOE A1 Liteが1モデル、AOKZOE A1が3モデル用意される。各モデルの仕様と税込み販売価格は以下の通りとなる。
なお、10月20日までにハイビームのメールマガジンに登録すると、上記の販売価格から5000円引きとなるクーポンがもれなくもらえる。クーポンの適用(予約)期限は10月23日となるため、「ほしい」と思ったら早めに予約することをお勧めしたい。「実物を見たい」という人は、ハイビーム秋葉原本店(東京都千代田区)に展示品があるので、ぜひ触ってみてほしい。
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