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Windows 10のブルースクリーン問題を解消 Windows 7/8.1に最後の「Windows Update」週末の「気になるニュース」一気読み!(1/3 ページ)

» 2023年01月15日 06時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する本連載。世界中には、結構面白い話題があるものです。この記事で一気にチェックしましょう!

Microsoft、Windows 10のブルースクリーン問題を解消

 Microsoftは1月10日(現地時間)、12月に配信された「KB5021233」をインストールした一部のWindows 10環境で、「0xc000021a」というブルースクリーンエラー(BSOD)が発生する問題に対応する修正プログラム「KB5022282」の配信を開始した。

Windows 10のブルーするクリーン問題に対応したKB5022282がリリースされた Windows 10のブルーするクリーン問題に対応した「KB5022282」がリリースされた

 ブルースクリーン問題が発生した場合、Windows回復環境(WinRE)での作業が必要となっていたが、KB5022282のインストールで回避できる。ただ、既に問題が発生している場合には、WinREでの作業後にアップデートが必要だ。

 KB5022282にはセキュリティ関連のアップデートが含まれており、ブルースクリーン問題のためにアップデートを見送っていた場合は速めに適応した方が良いだろう。なお、12月に配信された「KB5021233」は、Windows 10 21H1にとって最後のセキュリティアップデートとなっている。

Windows 7/8.1に最後の「Windows Update」

 Microsoftは1月10日(現地時間)、サポートされている全てのWindows向けに「B」リリースと呼ばれる月例セキュリティ更新プログラムの配信を開始した。

Windows向けに、1月のセキュリティ更新プログラムが配信された。Windows 7/8.1にとっては最後の更新となる Windows向けに、1月のセキュリティ更新プログラムが配信された。Windows 7/8.1にとっては最後の更新となる

 Windows 11 22H2向けは「KB5022303」、Windows 11 21H2向けは「KB5022287」、Windows 10 20H2/21H1/21H2/21H2は「KB5022282」、Windows 10 1809は「KB5022286」となる。

 本更新プログラムでは、CVE番号ベースで98件の脆弱(ぜいじゃく)性に対応した。そのうち、以下の11件は深刻度が「Critical(緊急)」となっている。

  • CVE-2023-21535 Windows Secure Socket トンネリング プロトコル (SSTP) のリモートでコードが実行される脆弱性
  • CVE-2023-21546 Windows レイヤー 2 トンネリング プロトコル (L2TP) のリモートでコードが実行される脆弱性
  • CVE-2023-21548 Windows Secure Socket トンネリング プロトコル (SSTP) のリモートでコードが実行される脆弱性
  • CVE-2023-21556 Windows レイヤー 2 トンネリング プロトコル (L2TP) のリモートでコードが実行される脆弱性
  • CVE-2023-21679 Windows レイヤー 2 トンネリング プロトコル (L2TP) のリモートでコードが実行される脆弱性
  • CVE-2023-21730 Microsoft Cryptographic Servicesの特権の昇格の脆弱性
  • CVE-2023-21543 Windows レイヤー 2 トンネリング プロトコル (L2TP) のリモートでコードが実行される脆弱性
  • CVE-2023-21555 Windows レイヤー 2 トンネリング プロトコル (L2TP) のリモートでコードが実行される脆弱性
  • CVE-2023-21561 Microsoft Cryptographic Servicesの特権の昇格の脆弱性
  • CVE-2023-21551 Microsoft Cryptographic Servicesの特権の昇格の脆弱性
  • CVE-2023-21743 Microsoft SharePoint Serverのセキュリティ機能のバイパスの脆弱性

 また、深刻度は重要(Important)だが、「CVE-2023-21674 Windows Advanced Local Procedure Call (ALPC) の特権の昇格に関する脆弱性」に関しては、悪用の事実を確認しているとのことだ。早めのアップデートを心掛けたい。

 なお、本アップデートはWindows 8.1、Windows 7にとって最後のアップデートとなる。Windows 7は既にメインストリームのサポートは終了しており、有償の拡張セキュリティアップデート(ESU)に移行していたが、その期限が終了となる。

 Windows 8.1に関しては、ESUの提供は行われない

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