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Microsoftは1月10日(現地時間)、12月に配信された「KB5021233」をインストールした一部のWindows 10環境で、「0xc000021a」というブルースクリーンエラー(BSOD)が発生する問題に対応する修正プログラム「KB5022282」の配信を開始した。
ブルースクリーン問題が発生した場合、Windows回復環境(WinRE)での作業が必要となっていたが、KB5022282のインストールで回避できる。ただ、既に問題が発生している場合には、WinREでの作業後にアップデートが必要だ。
KB5022282にはセキュリティ関連のアップデートが含まれており、ブルースクリーン問題のためにアップデートを見送っていた場合は速めに適応した方が良いだろう。なお、12月に配信された「KB5021233」は、Windows 10 21H1にとって最後のセキュリティアップデートとなっている。
Microsoftは1月10日(現地時間)、サポートされている全てのWindows向けに「B」リリースと呼ばれる月例セキュリティ更新プログラムの配信を開始した。
Windows 11 22H2向けは「KB5022303」、Windows 11 21H2向けは「KB5022287」、Windows 10 20H2/21H1/21H2/21H2は「KB5022282」、Windows 10 1809は「KB5022286」となる。
本更新プログラムでは、CVE番号ベースで98件の脆弱(ぜいじゃく)性に対応した。そのうち、以下の11件は深刻度が「Critical(緊急)」となっている。
また、深刻度は重要(Important)だが、「CVE-2023-21674 Windows Advanced Local Procedure Call (ALPC) の特権の昇格に関する脆弱性」に関しては、悪用の事実を確認しているとのことだ。早めのアップデートを心掛けたい。
なお、本アップデートはWindows 8.1、Windows 7にとって最後のアップデートとなる。Windows 7は既にメインストリームのサポートは終了しており、有償の拡張セキュリティアップデート(ESU)に移行していたが、その期限が終了となる。
Windows 8.1に関しては、ESUの提供は行われない。
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