2022年度の事業説明会で、岡戸社長は「(日本HPの)2022年度は第2の創業」と位置付け、「事業の成長」「従業員の働きやすい環境作り」「サステナブルな社会への貢献」を重点テーマに据えると宣言していた。
岡戸社長は3つのテーマについて「それぞれにおいて一定の成果を収めることができ、将来の成長に向けた人固めができた」と評価する。戦略事業はオペレーションの見直しを行い、自社でコントロールできることに集中してきたという。
事業成長の面ではハイブリッドワークの普及を「新しいチャンス」と捉え、新製品もタイムリーに投入した結果、ブランド別のPCシェアでは1位に“返り咲く”ことに成功し、4期(=1年)連続で維持している。ゲーミングPC分野でも「最も成長しているベンダー」に輝いた。
従業員の働きやすい環境作りの面では、従業員とのエンゲージメント(関わり合い)の改善に努め、この1年で新たなリーダーを多く登用できたという。とりわけ女性のリーダー登用には注力したという。その結果、意見が多く出やすい組織作りができ、経営基盤の強化にもつながったそうだ。
サステナブルな社会への貢献という面では、東京ファクトリー(東京都日野市)で組み立てるPC製品について、クッション材をリサイクル紙から作ったものに切り替えたという。また、精力的に社会貢献活動も行ってきたという。
2022年度の着実な成長を糧に、日本HPはさらなる飛躍に向けて取り組んでいくという。「経営者にとって会社経営が難しい時期」にさしかかった今をチャンスと捉え、「うさぎ年らしい、飛躍の1年としたい」と岡戸社長は語った。
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