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直販価格4万9800円でどこまで行ける? aiwaデジタルのWindowsタブレット「JA2-TBW1001-D」の価値を探る(2/3 ページ)

» 2023年01月23日 18時00分 公開
[山本竜也ITmedia]
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カバー兼キーボードは改良の余地あり

 付属のカバー兼キーボードは、本体下部にあるポゴピンで接続するようになっている。キーボードの電源は本体から供給される。

カバー カバー兼キーボードは本体下部のポゴピンで接続する。下部と背面は磁力でくっつくようになっている

 肝心のキーボードだが、質感や打ち心地はさておき、タッチパッドの感触や感度には大きな改善の余地があると考える。細かいマウス操作をしようとすると、カーソルがうまく追従してくれないのだ。レビュー中は、このことが思いの外ストレスになった。

 「ならタッチ操作をすればいい」と思うかもしれないが、Windowsの場合、タッチ操作を考慮していないアプリも少なからず存在する。そのため、タッチパッド(マウス)操作の快適性も非常に重要な要素となる。

 若干辛口かもしれないが、生産性を向上したいなら少なくともマウス、できればキーボードも別途用意した方がよい。

キーボード カバー兼キーボードのキーボード部分。質感や打ち心地は許容できるかもしれないが、指の滑りやカーソルの追従性に難があるタッチパッドは改善を強く求めたいところである

 なお、カバー兼キーボードは背面カバーとキーボード(正面カバー)が一体となっている。自立スタンドを持たないJA2-TBW1001-Dでは、このカバー兼キーボードがスタンド代わりとなる。

 そのため、別途用意したキーボードをつないで使う場合は、スタンドも別に用意することを検討したい。

スタンド カバー兼キーボードは自立スタンドも兼ねている。キーボードを別途つないで使う場合は、スタンドを別に用意することも検討したい

充電は専用ACアダプターのみ

 JA2-TBW1001-Dのバッテリー容量は定格値で3500mAhとなる。公称の連続駆動時間は最長で約7時間とされている。

 先述の通り、バッテリーの充電は専用のUSB Type-C端子で行うようになっている。付属のACアダプターの出力は「12V/3A(最大36W)」となっているのだが、USB PD(Power Delivery)には準拠していない。USB PD対応に対応する手持ちのACアダプター(最大出力100W)とモバイルバッテリーでの充電を試みたのだが、できなかった。

 要するに、充電専用のUSB Type-C端子は「USB Type-Cと同じ形状の電源端子」ということになる。モバイル用途を考えるのであれば、せめてUSB PD規格に対応してほしかった。

出力 付属のACアダプターは、本体側のプラグがUSB Type-C形状となっているが、USB PDには対応しておらず、定格出力も「12V/3A」と固定値となっている

紛失対策として「MAMORIO PC」を利用可能

 JA2-TBW1001-Dは、Windows 11 Proをプリインストールしている。専用のユーティリティーアプリなどはインストールされておらずプレーンな印象も受けるが、特筆すべき点として「MAMORIO PC」がプリインストールされている点が挙げられる。

 MAMORIO PCは、Bluetoothを活用した紛失対策タグ「MAMORIO(マモリオ)」をPCに内蔵したもので、MAMORIOと同様にスマートフォンの「MAMORIOアプリ」を使った位置捜索に対応している(要初期設定/2年間無料)。

 JA2-TBW1001-Dの発売元であるJENESISとMAMORIOは、資本業務提携を行っている(参考リンク)。aiwaデジタルブランドのAndroidスマートフォン/タブレットにもMAMORIOアプリがプリインストールされているので、その延長線としてMAMORIO PCにも対応したものと思われる。

MAMORIO PC カタログや製品情報には特に言及がなかったが、JA2-TBW1001-DにはMAMORIO PCがプリインストールされていた。MAMORIOを別途購入しなくても置忘れ防止に利用できる

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