AV機器やIoT機器の開発/製造で知られるJENESIS(ジェネシス)が2022年8月、オーディオ機器メーカーのアイワからデジタル分野における商標権のライセンスを受けて「aiwaデジタル」というブランドを立ち上げた。既にAndroidスマートフォン/タブレットやスマートウォッチなど複数の製品をリリースしており、PC USERでもAndroidタブレット「JA2-TBA0801」のレビューをお届けした。
この記事では、税込み直販価格が4万9800円(1月23日現在のセール価格)と手頃ながらも「Windows 11 Pro」をプリインストールするタブレットタイプの10.5型2in1 PC「JA2-TBW1001-D」の使い勝手を検証していく。
先述の通り、JA2-TBW1001-Dは10.5型ディスプレイを備えるタブレットタイプの2in1 PCだ。10型台のディスプレイを備えるノートPC/タブレットPCはブラウザや文章作成といった日常利用における「実用性」と「持ち運びやすさ」のバランス的に“ギリギリ”のサイズ感を備えており、最近ではOne-Netbook TechnologyやCHUWI(ツーウェイ)といった中国の新興PCメーカーが好んで製品化する傾向にある。
JA2-TBW1001-Dのディスプレイは10点マルチタッチ対応のIPS液晶で、最大解像度は1920×1280ピクセル(アスペクト比3:2)である。大手メーカーの一般的なタブレットPCと比べるとベゼルがやや太いように思えるが、タブレット端末として使う場合は、ベゼルは太い方が画面に指や手のひらが掛からずに使いやすい。
本体の左側面には3.5mmイヤフォンジャック、電源ボタン、ボリュームボタンを、右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、microHDMI出力端子、USB Type-C端子×2を、下部には付属のカバー兼キーボードを接続するためのポゴピンを備える。
USB Type-C端子のうち1基は充電(受電)専用で、付属のACアダプターの利用のみサポートされている。USB機器はもう1基の端子に接続することになるが、Standard-A形状への変換アダプターは付属しない。
外部に映像を出力する際は、Wi-Fi経由の「Miracast」(OS標準機能を利用)か、microHDMI出力端子を使う必要がある。microHDMIに対応する変換アダプター/ケーブルは付属しないので、必要に応じて購入するようにしたい。
microSDメモリーカードスロットはトレイ式で、トレイを取り出すにはピンを別途用意する必要がある。
カメラはイン(画面)側に約200万画素センサー、アウト(背面)側にオートフォーカス(AF)対応の約500万画素センサーを備えている。
アウトカメラは、Windowsタブレットとしてはやや珍しくバンプ(出っ張り)のあるタイプである。付属のカバー兼キーボードを装着するとバンプは目立たなくなるが、素の状態で使う場合は、少し気になる。
カメラの画質は、イン側もアウト側も飛び抜けて良いということもなければ、悪いわけでもない。Web会議や書類のスキャン(撮影)、QRコードの読み取りには十分に使える。
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