Lenovoは2月27日(中央ヨーロッパ時間)、新型ノートPC「ThinkPad Z13」「ThinkPad Z16 Gen 2」を発表した。EMEA(ヨーロッパ/中東/アフリカ)地域ではZ13 Gen 2は7月、Z16 Gen 2は8月に発売される予定で、最小構成の販売価格はZ13 Gen 2が1649ユーロ(約23万8000円)から、Z16 Gen 2が未定となっている。
なお、日本を含む他の地域における展開は未定だ。
ThinkPad Z13 Gen 2は13.3型、ThinkPad Z16 Gen 2は16型のフラグシップノートPCで、先にリリースされたThinkPad X1ファミリーとは異なり、AMDのAPU(GPU統合型CPU)を採用したことが特徴だ。
ボディーデザインは2022年に発売された先代の製品と同様だが、Z13のブロンズモデルの天板がヴィーガンレザー(人工皮革)からフラックス(亜麻)織物に変更され、ブラックモデルが廃止されている。
APUは「Radeon 700Mシリーズを統合した最新のRyzen 7000シリーズ」を搭載しているという。これは「Ryzen 7040」のことだと思われるが、リリース上は明記されていない。Z16 Gen 2は独立GPUとして「Radeon RX 6550M」を搭載する構成も登場する。メインメモリはLPDDR5X規格で、最大64GBまで搭載可能だ(増設/換装不可)。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、カスタマイズ(CTO)モデルでは最大2TBのモジュールを選択できる。
ディスプレイはZ13 Gen 2が13.3型、Z16 Gen 2が16型で、アスペクト比は16:10となる。CTOモデルは以下のオプションから選べる。
WebカメラはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影と顔認証に対応しており、電子式のカメラシャッター(電源遮断によるカメラ無効化)も利用できる。キーボード上には指紋センサーも搭載する。
キーボードの配列は先代と同様となる。「左Ctrlキー」と「Fnキー」の位置が逆になっていることや、指紋センサーが「右Ctrlキー」の右側に搭載されていることなど、他のThinkPadとの差異は従来通りだポート類は以下の通りで、USB4/USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.1にも対応する。Z13 Gen 2はCTOオプションとしてLTE対応のモバイル通信も搭載可能だ。
バッテリーの定格容量はZ13 Gen 1が51.5Wh、Z16 Gen 2が72Whとなる。ボディーサイズと最軽量構成の重量は以下の通りだ。
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