ベンチマークテストの結果を見よう。特に言及がない限り、Armoury Crateで選択できる動作モードは「Turbo」、GPUモードは「Ultimate」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」を選択している。
参考として、Core i7-12700H(Pコア6基12スレッド/Eコア8基8スレッド)とGeForce RTX 3060 Laptop GPU(グラフィックスメモリは6GB)を搭載した「ASUS Zenbook Pro 16X OLED(UX7602)」のスコアも掲載する。
CPUの馬力がストレートに現れるCINEBENCH R23のCPUスコアは19734ptsだ。Core i9-13980HXを備えたROG Strix SCAR 18のスコア(31243pts)に比べると地味に見えてしまうが、2022年のゲーミングノートPCで定番的に採用されていたCore i7-12700H搭載機のスコアを大きくリードしているのだから相当なものだ。
CPUとGPUの馬力を見るテストとして、Blender Benchmarkも見てみよう。このテストはASUS Zenbook Pro 16X OLED(UX7602)では計測していないため、先日レビューしたROG Strix SCAR 18(2023)と比較した。
同じNVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載していても、18型の重量級で最大グラフィックスパワー175WのROG Strix SCAR 18とはかなり差が出ているが、本製品のスコアもノートPCとしては非常に優秀だ。
3D描画性能を見る3DMarkのスコアも上々で、一流の3D描画性能を持っていることが分かる。その他の定番テストの結果はご覧の通りだ。アッパーミドルクラスとはいえ、どのテストでも比較対象に完勝し、置き去りにするパフォーマンスを発揮している。
実際のゲームベースのテストも実施した。Far Cry 6では、2560×1600ピクセルの最高品質、HDR有効で最低フレームレートが65fps超だった。アサシン クリード ヴァルハラでも2560×1600ピクセル(ボーダーレス)の高品質設定で平均フレームレート124fps、全レンダリングフレーム中低位1%が77fpsと、いずれも高画質プレイが可能なスコアをマークしている。
また、レインボーシックス エクストラクションでは、1920×1080ピクセル(ボーダレス)のウルトラ低ベースに解像度100%固定、NVIDIA Reflexを有効にした状態で最低フレームレートが290fps超と、リフレッシュレート240Hzのディスプレイを生かし切れるパフォーマンスを示した。
動作音については、Turboモードの高負荷時はさすがに大きな音がするが、パフォーマンスモードならばだいぶ緩和され、サイレントであれば常時静音で利用できる。
排気口があるボディーの奥を中心に発熱があるが、パームレストの手を置く部分は最高でも体温程度だ。薄型のボディーを考えれば健闘しているといえるだろう。
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