1kg前後で気軽に持ち運べる13.3型モバイルPC「LAVIE N13」の最上位モデルを試す(2/3 ページ)

» 2023年03月08日 13時00分 公開
[山本竜也ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Web会議に便利なヤマハ製「AudioEngine」搭載

 LAVIE 2023年春モデルの特徴として挙げられるのが、ヤマハ製「AudioEngine」の搭載だ。といっても、LAVIEシリーズには以前から採用されていたものだが、マイクの集音範囲をPC前面に絞ることで周囲の騒音を抑え、相手に明瞭な声を届けやすくすることができる。また、キーボードのタイピング音を抑制する効果もある。

LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル ミーティングモードでは、1人で参加する「パーソナル」の他、複数人で1台のPCから会議に参加する「マルチユーザー」を選択可能だ

 この他、ミーティングモードに相手の声を聞きやすい音量にそろえることもできる。これは本体スピーカーだけでなく、ヘッドフォンでも有効だ。

LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル マルチユーザーの場合には、周囲の音を軽減する機能は使えない。またこのマイク機能は本体内蔵マイクでのみ有効だ

 もう1つ、これはLAVIEシリーズ共通の特徴でもあるが、「MAMORIO PC」がプリインストールされている。PCのBluetooth機能を利用し、スマートフォンのMAMORIOアプリから探せるというものだ。休止状態を含めて、PCの電源を完全に切ると使えないが、置き忘れ防止などには有効だろう。

LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル MAMORIO PCをプリインストールしており、タグなしでもPC自体をMAMORIO化できる。PCの電源が入っていないと機能しないが、置き忘れ(置いたままPCのから離れる)時にはスマートフォンに通知を出すことができる

第12世代CoreのUシリーズプロセッサを搭載 テスト結果は?

 LAVIE N1375/FAが搭載するIntelの第12世代Core i7-1255Uは、高性能コアのPコアを2基4スレッド、Eコアが8基8スレッドの10コア12スレッドのCPUだ。Processor Base Power(PBP)は15Wと小型なモバイルPC向けプロセッサとなる。

 GPUはプロセッサ内蔵のIntel Iris Xe Graphicsで、本格的な動画編集など本格的なクリエイティブ用途には力不足だが、ちょっとした画像編集程度なら問題ない。

LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル CPUは第12世代Core i7-1255Uを採用している。高性能なPコアが2コア4スレッド、高効率なEコアが8コア8スレッドの10コア12スレッドとなり、最大4.7GHzで駆動する

 本機がどの程度の実力なのかは、ベンチマークテストの結果を見るのが早いだろう。参考として、Core i7-1260P(Pコア4基8スレッド/Eコア8基8スレッド)を搭載する「ASUS Zenbook 14 OLED(UX3402ZA)」のスコアと比較してみた。

 まずはCPUの性能がダイレクトに反映されるCINEBENCH R23のスコアだが、マルチコアで5253pts、シングルコアで1437ptsだった。Core i7-1260PはPコア4基8スレッド、Eコア8基8スレッド、12コア16スレッドということもあり、シングルコアではそこまで大きな差はないものの、マルチコアでは大きな差がついている。

LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル CINEBENCH R23のテスト結果。シングルコアではそこまでではないが、マルチコアでは大きな差が見られる
LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル CINEBENCH R23のテスト結果

 実際のPCの作業をシミュレートするPCMark 10のスコアでも、Core i7-1260Pと思ったほど大きな差はついていない。ただ、Webブラウジングやビデオ会議、アプリ起動時間などが反映されるEssentialsの値が低くなっている。それほど大きな差ではないが、PBP 28WのPシリーズとの差はきちんとあるというところだろう。

LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル PCMark10のテスト結果。Essentialが少し低めの結果となっているが全体としては大きな差は付いていない
LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル PCMark10のテスト結果

 続いて、グラフィック性能を測定する3DMarkの結果だが、こちらもほとんど差がつかなかった。Core i7-1255Uと1260PのGPUはどちらもCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphics(実行ユニットは96基)だが、Core i7-1255Uの最大クロックは1.25GHzで、Core i7-1260Pの1.4GHzと比べるとわずかに低くなる。この差がベンチマークスコアにも現れているが、気にするほどの差でもないだろう。

LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル 3Dmarkのテスト結果

 FINAL FANTASY XVベンチマークでは、軽量品質で1280×720ピクセルのフルスクリーン設定なら「3780(普通)」となり、何とかプレイはできそうだ。腰を据えて本格的に遊ぶのには力不足かもしれないが、作業の合間の息抜きや、出先で少し遊ぶ程度なら問題はなさそうだ。

LAVIE N13 NECPC 13.3型 モバイルノートPC 春モデル FINAL FANTASY XVのテスト結果(1280×720ピクセル/軽量品質)

 最後に、バッテリーの駆動時間をテストした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー