ベンチマークテストの結果を掲載する。評価機の構成は、Core i7-1360P、メモリが32GB、メインSSDが512GB(PCI Express 4.0 x4)、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphis、OSがWindows 11 Proという内容だ。
参考として2022年発売の「Let's note SR3」(Core i5-1235U搭載)と、2018年発売の旧世代PCのスコアも掲載した。
CINEBENCH R23のスコアは、CPUスコアが9498pts、CPU(シングルコア)が1906ptsだった。Core i7-1260PのCPUスコアは8500pts前後が相場なので、順当に進化といったところだ。約1kgのノートPCであることを忘れてしまうような水準である。
他のテストの結果もご覧の通りだ。旧世代を圧倒しているのはもちろん、Core i5モデルとはいえ、2022年モデルのLet's note SRにはっきりした差をつけてリードしており、プレミアムモデルならではの高い性能を実証している。
FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークとシステムの動作音については、PC設定ユーティリティで指定できる「冷却優先」「静音性優先」でもテストしている。
「冷却優先」というとファンを盛大に回すイメージがあるが、そうではなく、やや負荷に敏感に反応する程度でピークの動作音はほぼ変わらない。周波数ブーストのリミッターをシビアにすることで温度が上がらないようにしているためか、ベンチマークテストのスコアは少し低くなっている。
静音性優先モードではさらに若干スコアが低下するが、意識しないと分からない程度の音で常時使い続けられる。
時期的に室温が低いことはあるだろうが、標準でも発熱は全く気にならないし、動作音も静音の部類だが、こういった選択肢が用意されているのはありがたいところだろう。
Panasonic Store Plusでの直販価格は、37万8400円(税込み、以下同様)からで、評価機の構成だと47万3000円となっている。さすがに最先端の仕様だけに高価だが、標準で保証期間は4年間と長く、水漏れや盗難を含めた4年間特別保証プレミアムも付帯している(最長5年間も選択可能)。
パフォーマンスやレスポンスだけでなく、先進のワークスタイルにも旧来の資産にも対応できる豊富なインタフェース、柔軟な運用ができるバッテリー/ACアダプターシステム、画面やキーボードのクオリティー、Wi-Fi 6E対応で4G LTEも選べる通信機能、ビデオ会議を快適にするカメラ/サウンド機能まで、ビジネスPCとして全くスキのない製品に仕上がっている。
ハイブリッドワークを推進する上で、生産性の向上は疑いのないところだ。生産性の向上が収益に直結するような最前線のビジネスシーンでこそ、威力を発揮してくれるだろう。
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