動作音については、Turboモードでは少々負荷に敏感な印象で、軽い負荷でもファンの音がすることがあり、高負荷時はかなり大きな音がする。パフォーマンスモードならばだいぶ緩和される。スコアは大きく下がらないため、常用するならば、パフォーマンスモードの方が良さそうだ。サイレントではゲームのパフォーマンスはかなり落ちるが、高負荷時も静音で利用できる。
発熱については、サブ画面の下あたりが一番熱があるが、キーボードのホームポジションは体温以下だ。本機はパームレスト部分がないので、パームレストの発熱が気になることもない。
ASUS JAPANの直販サイト「ASUS Store」での本機の販売価格は税込み65万9000円だ。非常に高価ではあるが、内容からは想定の範囲内といえる。
AMD Ryzen 9 7945HXと、NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptopによるハイパフォーマンスに加えて、プレミアムなビジュアル演出、そしてミニLEDバックライトのハイスペックディスプレイを含めた合計30型の2画面をケーブルレスで利用きる付加価値を考えれば、この価格も仕方がないところだろう。
派手なビジュアルだが、2画面の使い勝手の良さは年々アップしており、実用性は十分だ。本製品の開発で培われたノウハウは、普及モデルにもフィードバックされていくことだろう。
こうしたフラッグシップクラスの製品はテクノロジーのデモンストレーションとしての役割も強い。本製品はキーボードを英字配列のままリリースしていることもあり、おそらく国内での販売数は少ないと思われる。この価格を出せるのであれば、他人とは違う希少なプレミアムPCをゲットできるチャンスといえる。
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