ASUS JAPANは3月13日、「ROG(Republic of Gamers)」「TUF Gaming」ブランドのゲーミングノートPCを発表した。新製品は3月下旬から順次発売される予定となっている。
同社は同日、東京都内で新製品の発表会を開催した。この記事では、その模様をお伝えする。
発表会に登壇したASUS JAPAN マーケティング部の瀬口佳吾氏(ROGスペシャリスト)は、一新されたゲーミングノートPCのラインアップを紹介した。
瀬口氏によると、今回発表された製品の見るべきポイントは以下の3つだという。
「次世代のCPUとGPU」については、最新の第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake-HX/H)または「Ryzen 7045HXシリーズ」や、「GeForce RTX 40 Laptopシリーズ」のことを指す。
「プロeスポーツ向け高性能PC」をうたうROG Strixシリーズでは、「ROG Strix SCAR 16/18」にはCore i9-13980HX(Pコア8基16スレッド+Eコア16基16スレッド)とGeForce RTX 4090 Laptopを採用し、「ROG Strix G17」ではRyzen 9 7945HX(16コア32スレッド)とGeForce RTX 4070 Laptopを組み合わせている。
「ROGインテリジェント冷却システム」だが、今回発表されたROGブランドのゲーミングノートPCは、全モデルで「液体金属グリス」を採用している。
液体金属グリスは、通常の熱伝導グリスと比べると熱伝導効率が高い反面、CPUとヒートシンクの間で“漏らさずに”と塗布することは難しい。独自の技術によって、同社はこの問題を解決したという。また、今回のモデルから液体金属グリス自体の組成を変更しており、熱伝導効率がより高まっているとのことだ。
なお、一部モデルでは放熱ファンを3基構成として、強力なエアフローを確保する「Tri-Fanテクノロジー」も採用している。これにより、ピーク性能をより長時間引き出せる。
液体金属を塗布したあと、CPUやGPUチップの上に熱を運ぶ板を重ねて作られているが、こうした加工は難しく、独自の技術が採用されているという。なお同社ではこれまでも液体金属グリスを採用しているが、従来以上に伝導効率の高いものに変更した。また一部モデルには3つのファンでエアフローを確保する「Tri-Fanテクノロジー」を採用している。
そして「ROG Nebula Display」と「ROG Nebula HDR」は、搭載するディスプレイでゲーミングノートPCを選びやすくするための取り組みだ。
市場の広がりに伴って、最近のゲーミングノートPCでは「早くて応答速度が良いだけではない」ディスプレイが求められている。そこで「さまざまな人に向けたディスプレイを作る」べく、一定の基準を満たしたディスプレイに対してROG Nebula Display/ROG Nebula HDRというブランドを付与しているという。特にROG Nebula HDRについては、ディスプレイの最大輝度が1100ニト以上に設定されており、「DisplayHDR 1000」にも準拠している。
「ROG Nebulaのマークが付いている製品は、安心して買える基準を満たしているということ。いい品質に対してつけられている」と瀬口氏は胸を張る。
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